■ 問題は思わぬ方向へ進んでいく
代表者会議は、各会派の代表者によって構成される会議です。
私はその場では傍聴議員の立場であり、発言する権限はありませんでした。
会議の中で議長は、匿名の形ではありましたが、明らかに私のことだと分かる内容について説明を行い、その行動について「遺憾だ」という言葉で話を締めくくりました。
私はその説明を聞きながら、議長室で説明した内容が十分に理解されている様子はないと感じました。むしろ、私の対応に問題があったのではないかというような形で議論が進んでいるようにも思えました。
すると、それを待っていたかのように、日頃から私に対して敵対的な態度を取っていたベテラン議員が発言しました。
「それは誰なんだ」
「大問題だ」
匿名という形は取られていましたが、その発言の仕方は、まるで誰のことを指しているのか分かっているかのような口調でした。
その場の空気も、匿名のまま事実関係を整理するという雰囲気ではなく、むしろ人物を特定し、問題として扱う方向へと議論が進んでいくような流れになっていきました。
発言していた議員も、匿名という形式を守るというよりは、「誰のことなのか」を周囲に想像させるような話し方をしていたように感じました。
私の場合は、このような展開になります。ところが…
実は、このような指摘が私に対してだけ行われていたという点にも、疑問が残りました。この時から三ヶ月ほど前、別の議員が検査キットで陰性だったことを理由に議会へ出席していましたが、後にガイドライン上では待機期間が1日早かったことが分かりました。
しかし、その件が問題として取り上げられることはなく、「今後は気をつけるように」という程度で済んでいたそうです。呼び出しを受けることもありませんでした。
もし同様の行為が問題行為であるというのであれば、その時にも同じように議論されていなければならなかったはずです。
そのことは、後に私の件が代表者会議で議論された際、その議員本人が私を庇う発言として明らかにしてくれました。
しかし、それによって議論の流れが変わることはありませんでした。
■ 発言できない状況の中で
そのやり取りを聞きながら、私はまるで針のむしろに座らされているような気持ちでした。
自分のことが話題になっているにもかかわらず、発言することも許されず、ただ言いたい放題に言われているのを聞いているしかない状況だったからです。
耐えきれず、私は思わず反論の声を発しました。すると今度は、その発言を理由に「不規則発言で会議を妨害した」と言われることになります。
その様子を見ながら、議会という組織の中では、数の力や立場によって議論の流れが大きく左右される場面があるのだということを強く感じました。
当初は、議会の中で事実関係が整理され、議会事務局の対応や情報共有の在り方について説明が行われることで、この問題は整理されるのではないかとも考えていました。
しかし実際には、そのような議論が十分に行われることはなく、議論の焦点は次第に事務局の対応ではなく、私の行動そのものへと移っていきました。
■ さらに深まった違和感
さらに私が大きな違和感を覚えたのは、副議長の発言でした。
副議長は、前回の話し合いの場では、私に対して一定の説明をしていました。しかし、その日の代表者会議では、それまで私に伝えていた内容とはまるで異なる形で発言をされたのです。
その発言を聞いたとき、私は一瞬、自分の耳を疑いました。前回の説明を信じていた私にとって、それは想像していなかった展開だったからです。
そして、その発言に対して、出席している議員の多くが賛同しているような雰囲気になりました。その様子を見たとき、私は大きな衝撃を受けました。
その後、議長の権限により「10月17日にこの事例について再度協議する」ということが決定されました。
しかも、その原因となった事例については、私の説明を聞く機会が与えられないまま、議論が進められていくことになったのです。
その状況を踏まえ、この出来事は議会内部のやり取りだけで整理されるものではないのではないかと考えるようになりました。そのため私は、この出来事について正式な手続きとして、ハラスメント被害の申告を行うことを決めました。
この申告が、その後の議会での調査や議論へとつながり、問題はさらに思いもよらない局面へと進んでいくことになります。










