■ 表面化するきっかけとなった出来事
この出来事が表面化するきっかけとなったのは、私が新型コロナウイルスの濃厚接触者となり、自宅待機をすることになった際の議会事務局の対応でした。
令和4年7月29日、私は濃厚接触者であることが判明し、一定期間の自宅待機となりました。議会の業務に影響が出る可能性があったため、8月1日の朝、議会事務局長へ電話をし、濃厚接触者となったこと、そして予定されていた行政視察を欠席することを連絡しています。
当時は、自宅待機の条件が日ごとに変わる状況で、検査キットによる陰性確認の扱いや待機期間なども含め、日数の判断が微妙に変わることがありました。
行政視察は8月2日からの一泊二日の日程で宿泊を伴うものでしたが、私の場合、1日目が自宅待機期間にあたっていました。そのため、2日目だけ参加することも現実的ではないと判断し、視察を欠席することを伝えました。
議会では感染症対策として、議員が感染者または濃厚接触者となった場合には事務局へ連絡することが定められていました。そのため、濃厚接触者となったことを事務局へ報告すること自体は、決して特別なことではなく、議会のルールに沿った対応でした。
しかし、このときの報告をきっかけに、議会内で思いもよらない追及を受けることになります。
■ 濃厚接触者の情報が共有されていた
私が事務局へ連絡したあと、議会事務局は民生文教常任委員会の委員に対してメールを送りました。そのメールには、私が新型コロナウイルスの濃厚接触者となったため、行政視察を欠席することになったという内容が記載されていました。
つまり、私が濃厚接触者であるという情報が、委員に共有されていたということになります。
しかし、これまで議会において、議員が濃厚接触者となったことが他の議員に共有された例はありませんでした。議会の感染症対応でも、濃厚接触者となった場合には公表しないとされており、本来は慎重に扱われる情報でした。
特に濃厚接触者となった場合には、感染経路に多い家族のプライバシーなどにも配慮する必要があるためです。
それにもかかわらず、私のケースでは、欠席の理由がメールで共有されていました。その事実を知ったとき、私は「なぜ私のケースだけ、このような扱いをされたのだろうか」という疑問を感じました。
ただ、その時点ではまだ、この出来事を特に問題として取り上げようと思うほどのものではなく、私自身も許容できる範囲の出来事だと受け止めていました。
■ 振り返って見える違和感
議会では、新型コロナウイルス感染症への対応として👉️議会BCP(機能継続計画)が定められており、議員が濃厚接触者となった場合には事務局へ連絡し登庁を控えることとされています。
しかし、濃厚接触者となったこと自体は公表しないとされていました。そのため、これまでの議会運営の中で、議員が濃厚接触者となったという情報が他の議員に共有されるような運用はありませんでした。
当時は、感染に関する情報は非常に慎重に扱われており、議員の欠席理由についても触れないという空気の中で運営されていたのです。
一人の議員をきっかけに家族のプライバシーを守るという理由で、公表事項を書き換えた経緯もあります。
公表しない範囲とは、関係者以外の他の議員にも含まれます。
しかし、私のケースでは、その取り扱いがこれまでとは異なっていました。なぜ、全議員に知らせる必要があったのか、議員によって対応が違うことに疑問を感じました。
当時はまだ、この出来事が大きな問題につながるとは思っていませんでした。ただ、この件について議会事務局に疑問を伝えたことをきっかけに、そこには反省や申し訳ないというような態度はまったく見られず、開き直った対応でした。その姿勢に、私は次第に強い憤りを感じるようになりました。
私にとって看過できないと感じたのは、私の家族を気遣うような言葉が何一つなく、むしろ、なぜ問題にするのかというような、何事もなかったかのような対応だったからです。










