■ なぜ私は、この体験を書くことにしたのか
これからお話しする出来事は、私が新人議員として過ごした4年間の中で、実際に経験したものです。時期としては、芦屋市議会第20期(令和元年6月から令和5年4月まで)の任期中に起きた出来事です。
本記事は、議会内で私が経験したハラスメント問題の経過を、記録としてまとめています。
既に、令和5年4月から2期目の任期が始まっていますが、振り返ると、この出来事は新人議員だったからこそ直面したものだったのではないかと思っています。議会の中で起きる出来事は外からは見えにくいものですが、内部にいる者にとっては、決して小さな問題ではありません。
同じような状況に直面する人が、今後現れるかもしれません。そのとき、この記録が何かの手がかりや教訓になるかもしれない。そう考え、今回こうして書き残すことにしました。
また、私が経験した出来事が、今後繰り返されないようにしてほしいという思いもあります。誤った情報がそのまま残るのではなく、当事者としての体験を、記録として残しておきたいと考えました。
■ 議会という組織の中で起きること
もし誰かが議会の中でハラスメントに悩まされるような状況に直面したとき、私が経験した出来事から学べることがあるのではないかと思っています。
議員同士の関係の中では、理性や公平性を欠いた行動や、合理的とは思えない対応、あるいは道理に合わない状況に直面することがあります。そのような場面では、議員同士の信頼関係だけではなく、議会内部の権力構造の壁の厚さを感じることもあるでしょう。
それでも、不条理を正したいという思いがあるのであれば、簡単に諦めないでほしいと思うのです。
ただし、問題の解決を求めて行動することは、想像以上の困難を伴うこともあります。だからこそ、自分自身を守ることも同じくらい大切です。一歩一歩進むことでしか打破できない状況であっても、その過程の中で自分の立場や事実を丁寧に示していく必要があります。
……と少し大げさに聞こえるかもしれませんが、実際に経験したからこそ、そう感じるのです。
議員間のハラスメント問題では、出来事そのものだけでなく、誰が訴えたのか、そして誰が訴えられているのかという議会内の力関係が、議会全体の判断に大きく影響することがあります。
たとえば、議長や副議長、複数期を務めたベテラン議員、最大会派の議員、あるいは議会運営に精通している事務局職員など、組織の中で影響力を持つ立場に対して問題提起を行うことは、問題解決をより難しくする場合があるのです。
多くの議員は、自分が同じ状況に巻き込まれることを避け、議会内の平穏を望むものです。そのため、議員が他の議員に対して被害を訴えた場合でも、「長いものに巻かれる」という同調圧力に身をおくことで、事実そのものが疑われてしまうこともあります。
組織の中で十分な信頼関係が築かれていない場合、情報は歪められやすく、真実がねじ曲げられて伝わる可能性もあります。そのため、議員間のハラスメント問題は、当事者同士の話し合いだけで解決することが難しい場合もあるでしょう。
本来であれば、公平で中立な第三者が関与し、事実関係を明らかにする調査が行われなければいけないと私は感じました。
■ このシリーズで記録していくこと
今回のシリーズ〈エピソード2〉では、議員と議員の間で起きた出来事について書いていきます。
私の場合、それまでにもいくつかの出来事が重なっていました。
そして、その積み重なっていた状況の中で、新型コロナウイルスの濃厚接触者となり、自宅待機をすることになった際の欠席の取り扱いをめぐり、理不尽さを感じたことが、不信感への大きな引き金となっていきました。
その出来事を境に、事態は次第に深刻な方向へと進んでいくことになります。
・議長室での呼び出し
・代表者会議での攻め立て
・ハラスメント被害の申告
・専門家の意見
そして最終的には、私自身に対して問責決議が提出される事態にまで発展します。
本来、ハラスメントの問題は、被害を訴えた人の声を受け止め、事実関係を丁寧に調査することが求められるはずです。それにもかかわらず、なぜこの議会では、問題解決を求めた側が制裁を受けるような事態になったのか。
このシリーズでは、その経過を時系列に沿ってお伝えしていく予定です。
より詳細な経過や、ここでは掲載していない資料・やり取りについては、NOTEにまとめています。本記事では触れていない部分も含めて、そちらで確認できます。
👉️










