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第47号議案 令和3年度芦屋市一般会計補正予算(第5号)
- 第48号議案 令和3年度芦屋市公共用地取得費特別会計予算(第1号)
- 第49号議案 令和3年度芦屋市都市再開発事業特別会計補正予算(第1号)
原案👉『第47号議案』の内容
修正案👉『第47号議案』の内容
原案👉『第48号議案』の内容
令和2年第1回定例会で採決
令和3年6月28日の定例会本会議において、JR芦屋駅南地区再開発事業に係る予算である「第47号議案令和3年度芦屋市一般会計補正予算(第5号)」について、市長提出の原案と、1名の議員提出の修正案について採決を行いました。簡単に修正案だけを見た場合の賛否の結果をお伝えします。
<修正案の賛否>令和3年6月28日
議長は表決に参加しないため20名で採決した結果、修正案が『可決』しました。修正案に賛成をした議員は、市の提案する原案に反対したということになります。
JR芦屋駅南地区第二種市街地再開発審査会を開くために必要な経費になる予定でしたが、その予算が否決となったため、この審査会に参加する委員の報酬の費用が払えなくなり開催できなくなりました。
この審査会は、地権者がビルに入るための等価交換を決める管理処分計画を決定するのに必要なことを、決めるために開催しないといけないのです。再開発事業に必要な管理処分計画を決定する審査会が開催されないということは、基準日までに地権者との契約ができなくなり、遅れによって再開発事業の実現をより困難な状況にしていくかもしれないのです。
<第48号議案の賛否>令和3年6月28日
議長は表決に参加しないため20名で採決した結果、全会一致で『可決』しました。
<49号議案の賛否>令和3年6月28日
議長は表決に参加しないため20名で採決した結果、『否決』しました。
👉芦屋市ホームページ『令和3年第2回定例会 議案等審議結果一覧表 議員別』
議決の結果について
第47号議案を否定する修正案が可決し、第49号議案の補正予算が否決したということは、一般会計から特別会計への繰出金がないということになります。この経費が認められなかったということは、JR芦屋駅南地区第二種市街地再開発審査会を開催できません。再算定が先送りになってしまうということは、管理処分計画が策定されず、いつまでたっても地権者との用地交渉や協議は成り立たなくなることを意味しています。
また、第48号議案の用地取得費が可決になったことで、多数の議員の理解を得られ、このまま再開発事業が進むと思われた方もいるかもしれませんが、それは違います。この用地取得費は賛成しておかないと、後々で、用地が取得できていない場合は、国庫補助金等を活用して買い戻すことができなくなり、市の負担で道路用地を買い取らなければならなくなります。この議案に反対すれば事業費の削減になることに対して否定をすることになるのです。さすがにそこまではできないという判断だったのか、もしくは、先行取得してその目的を達成できない時は、当該土地の売却や転用はできるということだったので、再開発事業を中止にしたい場合、ここで用地取得費に賛成しても問題ははないということになります。
今回の予算案は金額ではなく、その内容がとても重要でした。つまり、審査会の委員報酬の24万3千円に対する経費の否決こそが、行政をもっとも困らせる争点だったのです。管理処分計画の遅れは、何より再開発事業を中止に追い込む状況をつくることになります。
修正案をもってここまでして事業の遅延を望み、JR芦屋駅南地区の開発を足止めする議員の姿勢に、頑なまでの執念を私は感じました。
👉芦屋市ホームページ『議会中継(定例会令和3年6月28日)』