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「デマでも違反でもない」 兵庫県知事選挙の投票日に共有した動画の本当の意味

計算された情報の切り取りが「炎上」を操るその正体

 

今もなお、兵庫県知事戦で、私が斎藤知事を貶める投稿をしたと言ってくる人たちがいます。しかし、それは事実ではありませんので、ここではっきりとさせておきます。私のことをよく知らないまま、内容を確認することもなく、流れてきた虚偽の情報を事実であるかのように断定して発信する行為は、他人の社会的評価を不当に下げるおそれがあります。このような発信が行き過ぎた場合、名誉毀損等に該当する可能性もあります。そういう方は、これから述べる事実関係をよく確認した上で、自分の主張に責任を持つようにお願いします。

このように私が斎藤知事の熱烈な支持者から、コメント攻撃を受けるようになったきっかけは、投票日にXである動画をポストしたことでした。その動画というのは、2024年11月に行われ、斎藤元彦知事が再選された兵庫県知事選挙の期間中に、X上で流れてきたもので、私はそれをリポスト(再投稿)しました。なお、その動画は現在も、投稿者のアカウント上に残っています。

👉️Xポスト:https://x.com/nasukoB/status/1856924954215711169?s=20

スクリーンショット 2026-02-02 23.14.00

私がリポストした際に添えた言葉は、ハッシュタグを付けた「投票へ行こう」「兵庫県知事選挙2024」このたった2つだけでした。動画を私が作成したわけでも、自身の意見表明でもありません。ただ私は、この動画が兵庫県知事選挙で起きている見過ごせない出来事をわかりやすく、うまくまとめていると思ったので、それを共有したまでのことです。

ところが、この投稿の直後、まるで同じタイミングに示し合わせたかのように、同じ構図、同じ趣旨での投稿が、数名のアカウントから次のような発信がなされていたのです。そして、一気に拡散されていきました。それがこの内容です。

スクリーンショット 2026-01-31 22.53.05

私がリポストした状態をそのままリポストしていれば、ぼうごなつこさんの動画は再生され、視聴者は文脈を含めてストーリの内容を把握することができます。しかし、このときの投稿者たちは、あえてその方法を選ばず、動画が流れないスクリーンショットの静止画を用い、最後に表示されていた文字だけを切り取って投稿していました。

これは、動画の内容を伝えるためではなく、文脈を遮断した状態で文面の印象だけを固定し、受け手の感情を刺激するための、意図的な切り取りだったと言わざるを得ません。ここまで示せばこの後、何が起こっていったかわかりますよね。

その投稿は、「誹謗中傷だ」「斎藤知事を貶めたものだ」といった声とともに炎上していきました。さらに、「投票日やぞ」という言葉が投げかけられることで、あたかも投稿してはいけない違反行為であるかのような疑念が意図的に植え付けられていきました。


「誹謗中傷」「デマ」なら、なぜ削除されていないのか

 

斎藤知事を巡り、こんな選挙の状況を詳しく把握できていた人たちから見て、こうした数々のやり方を「卑怯だ」と評価することは、表現として何ら不適切ではないと私は考えています。私が批判を受けたリポストした動画は、2024年11月14日に投稿されていました。それ以降、現在に至るまで削除されることなく今も残っています。

しかも、

  • リポスト(拡散)は、約4,000
  • いいねは、約6,000
  • インプレッション(表示回数)は、約99.8万(約100万)
 

と、多くの人に共有され、支持されています。もし仮に、この動画が「斎藤知事への誹謗中傷にあたる」「事実が含まれないデマである」「Xのコミュニティルールでの違反行為にあたる」ということであれば、削除要請やアカウント制限などの措置が取られていても不自然ではありません。しかし、投稿から一年以上が経過している現在も、現実にはそのような措置は行われていません。

この事実を踏まえると、公人だからといって私がこのメッセージをリポストして伝えることの「どこが違反なのか」「何をもってデマだと断定するのか」
という点について、はっきり反論しておきます。


信じ込まされた「空気」は、こうして作られていった


この選挙は、現職の斎藤元彦氏にとっては、厳しいスタートとなりました。しかし、次第に最強のライバルだった稲村候補者へ信頼を奪うデマが流れ、立花孝志氏が斎藤元彦氏を応援するために立候補。街頭演説では「斎藤さんを批判する人=悪者、背後に黒幕がいる」という構図が繰り返し植え付けられていきました。

「斎藤さんは辞職に追い込まれたが、実は悪くなかった」「悪いのは県議とオールドメディアで、斎藤さんは悪くない」そうした空気に強く影響を受けた人たちの熱気が、当時のSNS上では最高潮に達していました。

だからこそ、嫌悪感を抱かせ炎上させるには格好の材料となったのだと思います。しかも、その投稿が稲村氏を応援していた公人の立場からの発信であったため、なおさら問題として騒ぎを大きくしたかったのだろうと感じています。この画面は多くの人の与えら得た正義感と共に拡散していきました。

この頃から、自分が思い込まされていた「真実」とは異なることを口にする人が現れると、その対照的な話を一括して「デマだ」と扱う構図ができていったように思います。私から見れば、むしろ事実を述べている内容に対して「デマ」というレッテルを被せている状況でしたね。もっとも、相手側から見れば、同じように映っていたのかもしれませんが。

まさに、事実が置き去りにされ、それを見ようとしない現象です。この現象が「誰かの感情」だけで起きたのではなく、情報の見せ方や切り取り方、そして拡散のタイミング次第で、仕向けた人の意図によって、その思惑どおりに人は受け取り、感情がコントロールされていく、その危うさが露わになりました。


動画の内容が事実であることの根拠

 

まず、言いたいのは、この動画に映っている内容は、作成者の憶測ではないという点です。また、当然ながら、私が関与して作成したものでも、私が語った内容でもありません。それに、この動画に示されている出来事や構図について、確認可能な事実に基づくものだと受け止めています。いわゆる「デマではない」という判断です。

斎藤元彦氏の周辺では、不自然に感じられる演出がいくつも見受けられました。ここでは、それらがどのように見えていたのかを整理し、疑問を解説していきます。

まず、動画の冒頭は、「元彦の応援どんどんエスカレート」という言葉から始まります。この時点で、この動画が、選挙を通じて生じていた奇妙とも言える状況を伝えようとしていることが読み取れます。まず焦点が当てられているのは、斎藤元彦氏を応援する人々の姿です。


1.突然現れる「応援者」と、整いすぎた不自然な現場

「最初は劇団」という言葉が出てきます。これは何のことを言っているかというと、動画のイラストの人物は、「感動の応援者とのやりとり」としてテレビで紹介されていた場面を中心に指しています。選挙期間中に繰り返し放送されていたため、見覚えのある人も多い映像だったと思います。

まず、斎藤知事が県庁から出てくるタイミングに、一人の女性が駆けつけ声をかけます。この時、テレビ局がスタンバイしているところだったので、このやり取りが映り込み、多くの人が知ることになります。「神戸は30年死んでたんです。」といい斎藤知事に感謝しているという人でした。

スクリーンショット 2026-02-02 23.21.49

次に映し出されるのは、100歳の高齢の女性が、街頭演説中の斎藤氏に近づいていく場面です。一人ぼっちで街頭演説をしていたという斎藤氏がそれに気づき、近づいて声をかけると、感謝の言葉を受け取るという出来事で、テレビ放送では、そうした“心温まるやりとり”として紹介されていました。

ただ、この日もまた、偶然とは思えない形でテレビカメラがその場に入り、しかも撮影は斎藤氏側ではなく、最初から女性の動きを追うところから始まっています。さらにカメラの側で、二人の立ち位置や動きを調整するかのように、周囲を誘導している男性の姿も映り込んでいました。

スクリーンショット 2026-02-02 23.26.40

本来、まったく知らされていない突然の出来事の遭遇ということであれば、ここまで撮影体制が整っているでしょうか。タイミングが良すぎる場面は、1度や2度ではありませんでした。意図的に構成された場面ではないかと感じた人がいても、何ら不自然ではないですね。

これを「劇団みたい」だとヤラセのように受け取られても、何だ文句が言えない状況だったと言えます。実在する人物と状況が重なるようなイラストの描写が用いられていたことで、リアルな出来事として印象が強化されていました。


2.罵声が飛び交い、故人を冒涜する言葉が投げかけられる

次に映し出される画像は、応援者同士の間で、残酷な言葉が飛び交っていた場面です。こうした光景は、動画の演出として作られたものではありません。

実際に、罵声によって街頭演説の現場の空気が一気に荒れていく様子を、スマートフォンで撮影されていた人の映像が今も存在しており、動画の出来事は、現実に起きていたことを再現しているにすぎません。(※実際の映像が投稿されていることは確認済みですが、内容が過激であるため、ここではURLを貼るのを控えています。魚拓あり)応援の熱量が高まる一方で、感情が先行し、対立や攻撃的な言動へと転じていく。その危うさが、はっきりと可視化された場面だったと言えます。

次のシーンは、斎藤氏を支持しない人物に対し、支持者の女性が暴力的な行動に及んだと報じられた出来事を元にした描写です。これは虚構として描かれたものではなく、実際に起きた逮捕事件として、映像が今も投稿されたまま存在します。(証拠として添付)

スクリーンショット 2026-02-02 23.29.38

この他にも、サングラスをかけた斎藤氏の支持者の男性が、抗議者の私物を破損し、その場にいた私服警官に現行犯逮捕されるという事件が起きたのは、11月10日のお昼。三宮でのことでした。 (※この時の実際の映像も、まだ投稿されたまま存在しますが、過激すぎるので、ここではURLを貼るのを控えます。魚拓あり)

これらは、斎藤陣営や立花陣営が演説する現場で、起こっていました。ここまでの状況を重ねて見ると、単に「行き過ぎている」という言葉では収まりません。もはや、冷静で公正な選挙活動が行われているとは言い難い空気が、両陣営によって、結果的に作り出されていたと受け取られても不思議ではない兵庫県知事選挙でした。


3.防災や福祉をいきなり廃止とは・・・

次のシーンは「防災費を削り」「福祉を廃止」という言葉と共に、以下のポストの内容がでてきます。元明石市長で、参議院議員の泉房穂氏が防災と福祉をいきなり廃止されたことについて述べられたXの投稿内容です。これもX上に今も実在するものです。いずれにしても、兵庫県内の元市長の言葉は、現場の状況をよく知る立場として信憑性があります。

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4.斎藤元彦氏と万博をめぐる当時の状況

次の動画のシーンでは、斎藤知事が阪神タイガースの優勝パレードにおいて、実際の映像のようにオープンカーに乗り立ち上がって手を振る様子が描かれていました。本来は立ってはいけないそうですが…、まぁ、このことは横に置いといて、その時の写真がこちらです。

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イラストにあわせて画面上には、「万博批判逃れの優勝パレード」「協賛金集まらず、協賛企業に税金をばらまいて、キックバックで寄付させた疑惑」といった趣旨の文字が流れていました。もちろん、こうした表現は動画制作者の視点によるものであり、私自身がその内容を事実として断定できる立場にはありません。

しかし一方で、第三者委員会の報告書と照らした見解は、「不正(キックバック)があったと断定できる証拠は確認できない。しかし、疑念を招いてもやむを得ない不透明さがあった」という評価が示されていました。

つまり、評価する側の人たちが外から見てわかるような、それを正確に判断できるだけの情報を、与えてもらっていたわけではなかったとうことです。要するに、判断に必要な情報が十分に示されないまま構図だけが見えてしまう以上、そのように受け取られても仕方がない状況にあったとの見解なので、実際、そのような「疑惑」を持たれること自体について、誤りであるとは否定されていません。よって、デマとはいわない。

兵庫県は、大阪・関西万博事業費として45億円を出費しており、これは他県と比較しても一番多く、大きな負担額です。一方で、その支出が県民にとってどのような直接的効果をもたらしたのかについては、評価が分かれています。

当時、この万博関連予算については、庁内からも規模や妥当性をめぐって様々な意見があったにもかかわらず、最終的に斎藤知事の押し切りで大きな修正や縮小が行われないまま進められました。 万博への支援を強く求めていた、日本維新の会所属の大阪府側首長の要請に、積極的だった斎藤知事の姿勢や、説明の不足が重なった結果、その繋がりに不透明さを感じる声が上がりました。疑念が生じたとしても不思議ではない状況にあったことは否定できません。


5.立花孝志氏の事実と異なる街頭演説

映像の中で、立花孝志氏を想起させるイラストが登場し、実際の発言をもとにした「片山副知事から聞いた!死んだ局長は10人と不倫していた不同意性交だ!」という吹き出しが表示された後、「ウソでした」「そうした方が注目が集まるかなと思って」というのが表示されます。

もちろん、このことはファクト(事実)です。11月5日にも「実は私、嘘をついておりました」と自身のユーチュブで発言する場面が実際にありました。

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街頭演説で多くの人が聞いている中だけでなく、立花氏は、政見放送やYouTube、動画の拡散などで、同じようなデマを発していたことになります。しかし、その発言の後に「嘘でした」と本人によって認められているにも関わらず、一度、浸透した元局長の人格否定や、「斎藤知事を貶めた人物」と決めつけた疑いの声の広がりを、完全に払拭させることはありませんでした。

むしろその後も、斎藤元彦知事を強く追及していた元竹内英明県議、丸尾牧県議、百条委員会で委員長を務めた奥谷謙一県議、そのほか斎藤知事を目立って指摘していた人たちが、続けて立花孝志氏から、あたかも黒幕であるかのように悪者扱いされていくことになります。

立花孝志氏が「嘘でした」と認めた後も、なお新たなデマを次々と発信していました。その矛先は別の人物へと向けられ、いずれも、斎藤知事に対抗する人たちに向けられていました。デマを信じる人たちが増えていったことは、大いに嘆かわしい事態でした。


6.最後に動画作成者が述べていた内容

「悪事の限りを尽くして 首になった知事が 卑怯な手をつかって また知事になろうとしています」

上記は、動画の最後に出てきたメッセージです。これが問題であると言われた文面です。しかし、私の場合、動画全体を共有しただけですが、この画像だけがスクショされ、しかも、私が述べた言葉として拡散されていったわけです。

言葉の表現は様々ですが、県議会において不信任案が全会一致で可決されたという事実は、問責決議のように猛省させるにとどまるものではなく、辞職を求められたという重い判断だと受け止めるものです。「この人に知事を続けさせられない」と、議会が突きつける行為があった以上、重大な背信行為、すなわち「悪事」と評価されても不自然ではありません。形式上は辞職であっても、その意味合いは事実上の「首」と受け止められる状況です。

にもかかわらず、再び知事の座を目指す過程で、演出された感動場面や、事実と異なる内容を含むデマのばら撒き、さらには「種まき→育成→収穫」と称するSNS上での世論誘導が行われていたとすれば、人の真心を騙して得た行為は正々堂々とした選挙とは言い難いものです。この動画に基づく最後の言葉に「卑怯」という言葉が使われていても別に違和感はありません。

仮に斎藤知事本人が直接関与していなかったとしても、虚偽や誤認を含む情報発信を行う人々の協力を受けていた事実がある以上、結果的に利益を得ていた人も、同様に批判から免れられることはないと思います。


デマが拡散して得をした人物がいる

 

立花孝志氏が立候補した目的は、斎藤元彦候補を当選させることにあったと、本人自らが表明しており、これは公に確認されている事実です。

その立場にある人物が、元局長や元竹内県議の社会的評価を下げるデマを発した理由は明確です。それらの発言によって斎藤氏への批判が相対的に弱まり、結果として斎藤氏の評価が引き上げられる構図が生まれるからです。実際、そのような現象がまんまと広がっていきました。

稲村候補者や元局長、県議たちの人格を否定し、人々に嫌悪感を抱かせることで、正義感を向けさせていきました。斎藤知事が追及されていた告発文書の内容そのものの信憑性を薄め、その真偽に疑念を持たせる。そうした手法によって、パワハラを行っていた知事という印象を、覆い隠すことが目的だったと考えられます。

現在は、第三者委員会から認定されたパワハラについて、斎藤知事も認めています。よって、告発文書には真実相当の内容が、含まれていたことになります。その時の発言をお聞きください。

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しかし、再選をかけて街頭演説していた斎藤氏は、「20メートル歩かされただけで怒鳴るわけがない」などと述べ、その他の点についても「パワハラはしていない」と明言していました。その発言に対し、大観衆から拍手が送られていた場面もありました。

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この時点では、ご本人にパワハラだったという自覚がなかっただけなのでしょうか。

一転して兵庫県知事選挙の後になって、いわゆる「二馬力選挙」と言われる状況の中で、選挙期間中に斎藤氏のパワハラの潔白を訴えていた立花氏でさえ、民衆の前で「斎藤さんはパワハラしていました」と発言しています。

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しかし、その時点ではすでに遅く、結果として、斎藤元彦本人や、その応援をしていた候補者は、のちに自らも認めることになる認定結果とは異なる

「パワハラはなかった」という訴えを、有権者に向けて行っていたことになります。もし、これが事実と異なると認識したうえで語られていたのだとすれば、非常に重い問題です。そうでなかったとしても、結果として多くの人に影響を与えたことは否定できません。

実際、「パワハラをするような知事だったのか」という点を最も重視して投票した人にとっては、この二人の候補者の発言が判断材料の一部になっていた可能性はあります。少なくとも、私のもとに届いている声の中には、「斎藤さんがそう言っていた」「立花さんがそう言っていた」という反応を、何度も耳にしてきました。

こうした状況を踏まえると、虚偽または事実と異なる情報が広がることで傷つき、マイナスイメージがついた人がいた一方で、結果的に政治的・社会的な評価の回復につながった人物が存在した、という構図は否定できません。それが、再選を果たした兵庫県知事であったという点については、状況証拠としてもっとも成立している存在と言えるでしょう。


街頭演説で繰り返された”ウソ”は司法で裁かれた

 

先日(2026・1・28)兵庫県の告発文書問題を巡り、丸尾牧県議が政治団体「NHKから国民を守る党」の立花孝志党首に1100万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、330万円の支払いを命じられ、演説内容は虚偽と認定されました。

ようやく「デマを用いてでも世論を誘導する意図があった」と司法で認定したのです。立花孝志氏の問題の街頭演説については、報道特集で取り上げられた内容の中に、実際の映像があるので、解説とあわせて見ることで、当時の状況がより分かりやすく理解できます。

👉️TBS NEWS DIG Powered by JNNチャンネル「兵庫県知事選をめぐる誹謗中傷 立花孝志氏の発信“情報源”一枚の文書を検証【報道特集】」

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神戸地裁尼崎支部の太田敬司裁判長は「民主制の過程の根幹である選挙活動で虚偽の内容を流布し、有権者の判断をゆがめることを辞さない態度が認められ、誠に悪質と言わざるを得ない」と指弾したと新聞報道がなされていました。

ここまで証明しなければ、多くの人は、立花孝志氏の発した「デマ」を嘘だと受け取らず、拡散はされ続けたでしょう。まさか、このような虚偽の内容が選挙期間中に堂々と街頭演説で語られていたとは、多くの人が疑わなかったと思います。当時は、嘘を指摘した側こそが「真実を暴いた者を邪魔する行為」として攻撃を受ける、そうした状況でしたからね。


SNSでこの動画を共有した判断について

 

私は、現在に至るまで、該当の動画を共有したことについて、問題はなかったと判断しています。たとえ投票日であったとしても、投稿内容には特定の立候補者を「投票してください」と呼びかける表現は含まれておらず、そのような意図で投稿した内容も存在しません。

それに、他の人にも見てほしいと思ったのは、実態に基づく映像であり、有権者が兵庫県知事選挙を判断する上での材料になり得ると考えたからです。兵庫県知事選挙において起きていた、あまりにも非道な現場について、有権者が投票前にそれを知り、立ち止まって考えてほしいと願うこと自体に、問題があるとは思えません。私自身が共感した、言葉よりも分かりやすいイラスト映像で、事実を伝えていたポストをリポスト(引用)したに過ぎません。その行為について、非難される理由は一切ないと考えています。

仮に、芦屋市議会が、私が斎藤元彦知事を「誹謗中傷していた」「違反していた」として、この動画を投稿したことを理由に問責決議を提案したとするならば、それは合理性を欠いた判断であり、私は強く抗議していたと思います。

ましてや、言論の自由を言い渡されている中で、デマの証明もされていないのに、制度の違反もしていないのに、いちいち「この動画はだめ」「これはいい」と他の議員に、個人のSNS発信についての判断を、議会で取り上げられて、なぜ問い詰められないといけないのでしょうか。誰を応援するか、あるいは応援しないかは、本来、個人の自由であるはずです。


斎藤元彦候補者を支えた芦屋市議のサポート

 

結局のところ、ぼうごなすこさんの動画の内容は、斎藤元彦知事の支持者にとって、政治に詳しくない無党派層に伝わってほしくない情報だったということは、明らかです。あまりにも、リアルな情報に現実味があったからです。なお、私に対する問責決議について中心的に働きかけていた人物の一人が、当時副議長を務めていた岩岡りょうすけ市議です。

👉️芦屋市HP「議員名簿」

同市議は、自民党青年局近畿ブロックに所属する議員で、斎藤知事の支持を市民に表明し、選挙スタッフとして街頭での誘導なども行い、積極的に応援の手伝いに入っている姿がネット上でも確認されていました。芦屋市議会の中では一番熱心に応援していたような印象があります。あれ?自民党青年局近畿ブロックというと、過去に話題になっていたような…。

私がこの一連のX上の炎上を経て問責決議の対象になったことについても、同市議は、いち早くX上で報告しています。また、稲村候補者の「外国人参政権デマ」を流していたことがわかっている、神戸市の上畠寛弘市議と学生時代からの友人関係にあるとされています。こんな繋がりの関係性もあります。

上畠市議は、問責決議案の結果が出る前から、芦屋市議会の事情を詳しく把握していて、YouTubeで動画配信もいち早く行っていました。なお、この上畠市議は、以前から私に関するデマを発信してきたことも確認しており、この話については、別途関連記事で詳しく述べています。

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問責決議案の時に、私が反論しなかった理由

 

正直に言えば、斎藤知事を応援していた一部の市議の提案理由には、客観性に欠け、やや偏った見方が含まれているように感じました。しかし、再選直後の、いわゆる「斎藤知事フィーバー」の最中にあって、私の行動について議会内で理解者を増やそうと努力しても、結果的には時間を費やすだけで終わるだろうと考えていたのです。

はじめに事情を聞かれた、当時の帰山議長と岩岡副議長にのみ、詳しく説明しました。しかし結局のところ、すでに理解する意思のない人に説明しても、その反応から建設的な議論が進むわけがないってことだと感じました。このことは、前期の経験からも嫌というほど分かっていたので、尚更そう感じてしまいました。

理性よりも周囲の感情が先行する議員の中で、事実関係や表現の自由、議員としての役割を十分に整理しないまま判断が進められていく状況にいて、利用できることは利用することに徹する議会では、どうせ結論は変わらないのだろうと、半ば反論する気力を失っていた面もありました。

私がそのような状態に至っていた背景には、前期の議会活動の中で経験した数々の理不尽な出来事がありました。そうした経験の積み重ねが、今回の判断や受け止め方にも少なからず影響していたのだと思います。その経緯については、別途記事で詳しく記しています。

抗議してくれると声をかけてくださった議員の方もいました。でも、回避することに意識が向かなったのは、別の事情もありました。最大の理由は、事態をこれ以上拡大させず、できるだけ無難に収束させたいと考えていたからです。実際、次のような忠告も受けていました。「相手の意図が読み切れない状況では、問責決議にとどまらず、懲罰動議が出され、出席停止などの措置が取られる可能性も想定して行動したほうがいいよ」というものでした。

この時の本会議において、私は、「選択的夫婦別姓」に関する請願の紹介議員になることが決まっており、その点も含めて、慎重な判断をせざるを得ない状況がありました。

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本会議の初日に、全体協議も開かれないまま、猛スピードで提出された問責決議案でした。この背景からしても、ここで私が挑発にのる行動をとっていたら、問責にとどまらず、何かと理由をつけられて、出席停止となれば賛否に影響するということも、考慮しての助言だったのかと思います。議会は数に流されて動く場でもあり、大義名分さえ見つかれば、さらなる措置が講じられることも十分にあり得ます。この時、私にとって何より重要だったのは、その後の賛否に関わる一議席を守ることでした。


結びに

 

事実を見て、疑問を持ち、根拠をもって評価を述べている。

これを問題行為とはいいません。斎藤知事の支持者によって、都合の悪いポスト(投稿)に対して、内容を検証することなく、ただ「貶めた」「誹謗中傷だ」と決めつけることは、健全な議論を封じる行為にほかなりません。
 

むしろ、正当な問題提起を、デマですり替えて封じようとする言葉こそが、言論を歪めるという意味での「誹謗中傷」だと、私は捉えています。
以上の点を踏まえ、この件についての解説を終わります。

最後まで、お読みいただきありがとうございました。(^o^)

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touhyoubi

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たかおか知子
芦屋市議会議員

たかおか 知子TOMOKO TAKAOKA

第二子を出産すると同時に芦屋へ移住。
町内の課題に向き合い、初代自治会長として3 年間活動。
その後も地域の課題解決に取り組み、南芦屋浜地区会長、芦屋市自治会連合会副会長を兼任。
2019年、未就学児を育てながら無所属で市議選に初出馬・初当選。
子育て・まちづくり・教育・防災を軸に活動を広げ、2023 年に再選。
「地方議会から政治を変える」を掲げ、完全無所属・支援団体なしで挑み続ける、芦屋市議会議員2 期目。

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