中央公園で開催された高齢者スポーツ大会
■ ポカポカ陽気の中での開催
中央公園で開催された高齢者スポーツ大会に参加しました。例年より1か月ほど遅い開催でしたが、当日は驚くほどの暖かさでした。ダウンを着て行った私はすぐに暑くなり、半袖でもよいのではと思うほどの陽気でした。
■ 会場・時間変更で感じた運営の変化
今年は、会場がこれまでの川西グラウンドから芦屋中央公園芝生広場へ変更され、あわせて開催時間も午前から午後へと変わりました。道路に面していない公園ということもあり、緑に囲まれた開放的で、広々とのんびりとした雰囲気が印象的でした。
ただ少し気になったは、例年のように参加者が集まる場所にテントが設置されていなかったため日除けがないことでした。自由な場所に座れることはいいのですが、荷物の置き場や待機場所として少し不便に感じることはないのかという点もありました。テントの設営や撤収、運搬には手間や人手がかかることも理解できますが、参加者の負担を軽減するという視点では、今後の検討材料になりそうです。初開催ならではの課題はあるものの、こうした点が改善されることで、より参加しやすく、安心して楽しめる大会になるのではないかと感じました。
また、今回は不参加となった団体があり人数が減っていることが気になったので、会場にいた担当課の職員に確認すると、「運営が年々難しくなってきている」という声が多く、アンケート結果を踏まえて今回の変更に至ったとのことでした。交通面については、「川西グラウンドより中央公園の方が実は行きやすい」という声があり、バスの本数などを考えても、アクセス面での利点を感じている方がいることが分かりました。
■ 新しい取り組みと競技の様子
参加人数は減っていたということもあり、今年は新しい試みもありました。人数調整も兼ねて来賓の議員も競技に参加し、市長も一緒に加わっていたのが印象的でした。こういうのに出たがりの私はもちろん参加しました。
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文字を組み合わせる頭を使うゲーム
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玉入れ
- フォークダンス
その他、パン食い競争もあり、参加者はパンをおやつ代わりに楽しんでいました。私は写真を撮る側に回りましたが、出たかったなと思いつつ見守っていました。
どの競技も気軽に楽しめるもので、特にフォークダンスでは、コロナ以降なかなか機会のなかった「手をつなぐ」という行為が自然に生まれ、笑顔の交流がとても印象に残りました。
■ 芦屋市全域が集う“ゆるやかな運動会”
高齢者スポーツ大会は、北は奥池、南は涼風町まで、芦屋市全域から参加者が集まる、いわば“ゆるやかな運動会”です。競技に参加しなくても、見ているだけで十分に楽しめる雰囲気なので、来年はぜひ気軽にのぞいてみてほしいと思います。団体によっては40歳以上から参加可能なところもあるそうです。
これから地域づくりでやっていきたいこと
実は以前から、「みんなの運動会」をやってみたいという思いがありました。町内会で運動会を開くことは、決して夢物語ではありません。市内でも実際にこども会などファミリー層を対象にそうした取り組みを実現していた自治会もありました。赤ちゃんハイハイ競争が可愛かったです。
他市町では、参加者の年齢を限定せず、0歳の子どもから高齢者まで、町のみんなが関われる形での運動会を実施している自治活動も多くありコミニティには最適なイベントだと感じています。勝ち負けを競う本格的な運動会でなくても、少し体を動かしたり、顔を合わせて声をかけ合ったりするだけで、十分に楽しい時間になります。世代を超えて同じ場に集まり、自然に会話が生まれ、地域のつながりが育っていく。そうした光景を見て、「こういう地域のかたちっていいな」と感じてきました。
老人会やこども会という世代別のスポーツ大会もいいですが、そこに加えて、子どもも大人も、そして高齢者も、同じ立場で一緒に参加できる場があることは、地域にとって大きな意味を持つのではないでしょうか。いきなり大きな規模でなくても構いません。町のみんなが「ちょっと行ってみようかな」と思える、そんな運動会を、いつかこの市内で実現してほしい想いは常にあります。
「できるところから、できる形で、とにかくやってみる」これは私のいつものスタイルです。
中央公園芝生広場の状態について
当日、別の視点でもう一つ気になったのは芝生の状態です。芝生の劣化によるものなのか、参加者の靴やズボンに芝生が多く付着していました。私自身も同様で、歩いたあとにかなり付いていることに気づきました。また、後日、改めて感じたこともありました。
人工芝については、長期間の使用によって芝葉が摩耗・劣化し、マイクロプラスチックが発生し、雨水とともに流出するリスクが指摘されています。特に、耐久性の低い製品ほど劣化が早く、そのリスクが高まる傾向があるとされています。中央公園芝生広場では夏祭りも開催され、地面に座って縁日の食べ物を楽しむ場面もあります。芝生の心地よさは大きな魅力である一方、こうした利用形態だからこそ、安全性や環境への影響についても、今後丁寧に見ていく必要があると感じました。










