ボードゲームで学ぶ、憲法の大切さ
あしや市民活動センター(リードあしや)で憲法カフェの企画として行われた「憲法ボードゲーム」のイベントに、子どもと一緒に参加しました。
■ 初対面でも協力して挑むゲーム形式
テーマは「憲法を失った都市を救え!」憲法って何だろう?という、そんな問いを、ゲームを通して体感的に学ぶ内容になっていました。
参加者は知り合い同士ではなく、ランダムにテーブルごとに分かれて進行します。私のテーブルは全員大人で、初めて会う方々ばかりで行うのもボードゲームの楽しみ方です。また、この憲法ボードゲームは個人戦のような対戦型ではなく、知恵を出し合いながら“協力してクリアを目指す”形式なので、自然と会話が生まれました。
仕様は、弁護士、官僚、ジャーナリスト、学者、政治家といった役割から職業を選び、それぞれが持つ「スキル」を活かしながら、力を合わせて都市の憲法をつくり、市民を守っていく攻略型のボードゲームです。はじめに私は、弁護士のカードを選びました。
■ 憲法があるから守られている日常
ゲームを通して強く感じたのは、私たちが当たり前に暮らせているのは、秩序を守るための憲法があるからだということです。もし憲法がなかったら、という設定のもと、次々に起こる「あり得ない出来事」。それを市民を守りながら乗り越えられれば成功カード、守れなければ失敗カードが並んでいきます。
例えば、「大阪ではヒョウ柄の服しか着てはいけない」といった思わず笑ってしまうようなカードがある一方で、「生まれた市を出てはいけない」とか「一度結婚したら離婚してはいけない」といった、現実には許されてはならない制限を示すカードも登場します。
こうしたエピソードは単なる空想ではなく、実際にそうした事態を防ぐために憲法が存在している、という現実をもとに構成されているそうです。「憲法がなかったらどうなるか」を考えさせるだけでなく、現実の法律ときちんと結びついている点に、このゲームの奥深さを感じました。弁護士の先生が考案したボードゲームと聞いて納得です。
■ 初対面でも自然に溶け込める場
気がつけば、コンプリートを目指して3時間があっという間。どのテーブルも夢中になっていて、全て成功してクリアしたときには、自然と拍手が起こりました。私もかなりハマりましたし、グループごとで和気あいあいとなれて、純粋にとても楽しかったです。
憲法を考えるきっかけと、その話題の中での遊びが無理なく一体になっていました。知恵を出し合う共同作業のゲームなので、初めての参加でも自然と場に溶け込めました。家族や親戚が集まるお正月などにも、ぴったりのゲームだと思います。
ボードゲーム好きの私としては、遊び心あふれる和やかな雰囲気の中で、真面目なテーマである「憲法の大切さ」を理解できる、とても良いイベントでした。またぜひ参加してみたいです。













