テーマは「地域の支え合い」をゲームで体験
こども福祉部企画として、3日間にわたって開催された「あしやオープンテーブル」に、親子で参加しました。第1回目の会場は、リードあしやのオープンスペースです。
今回のテーマは、「ゲームで体験!地域の支え合いってなんだろう?」
内容は、“困った人”をどう支えていくかを、カードゲーム形式で話し合うワークショップでした。カードには、さまざまな背景や事情をもつ住民からの相談内容が書かれており、「こんな場合、どこに相談すればよいのか」「どんな支援につながるのか」を、地図上で場所を確認しながら、参加者みんなで考えていきます。
実際にどのような相談カードがあったのか、見ていきましょう。参加者は順番に、自分がめくったカードの内容を読み上げていきます。チームで思いつく解決策を出し合ったあと、カード裏面に書かれた同じ番号の相談先をみんなで確認していきます。
■ 「まず役所」だけではない支援の選択肢
多くの人が最初に思い浮かべるのは「役所に相談する」という選択肢ですが、実際にはケースごとに、行政だけでなく、外郭団体や専門機関など、さまざまな支援先が用意されています。その導線がとてもよく考えられたカード構成になっており、「ありそう」「実際に起きそう」なパターンが丁寧に想定されている点が印象的でした。
■ 相談をつなぐ立場の議員として感じたこと
市議として日々相談を受ける立場にある私自身も、「お困りの方を、どこへつなげばよいのか」を常に理解しておく必要があります。その意味でも、今回のように「こんなとき、どこに相談する?」を可視化したカードは、とても実践的だと感じました。正直に言えば、この内容がそのまま市民向けの案内冊子になればいいのに、と思ったほどです。
■ 世代を超えて考えることの大切さ
子どもや高齢者など、世代によっては、普段利用することのない施設や支援もあります。ですが、こうして一緒に考えることで、それらを日常的に必要としている人たちの状況を知る、良い機会になったと感じました。遊びながら学べること、そして、「市内には、こんな支援や居場所がある」ということを知ることができた点も、非常に意義のある取り組みでした。
第1回あしやオープンテーブル振り返り
このゲームを通して、各テーブルでは「印象に残った相談カードやゲームの感想」「初めて知ったこと」「こんなものがあったらいいと思った支援や仕組み」について話し合いました。
話題に上がったのは、自分自身は今すぐ困る状況ではなくても、身近な誰かが困ったときに、どこに相談すればよいかを知っておくことの大切さです。支援は、困ってから初めて探すものではなく、あらかじめ知っておくことで、より早く、適切につなぐことができます。
「自分のため」だけでなく、「誰かのために知っておく」そんな視点を、ゲームを通して自然に共有できたことが、この取り組みの大きな意義だったと感じました。第2回目も参加したかったのですが、別の予定が入っているため、次回は第3回目に参加です。



















