令和2年12月18日の定例会において2回目の再議が行われました。再議の場合、可決するには2/3以上の14名の賛成が必要となります。再議の内容は以下の通りです。
令和2年第7回芦屋市議会定例会において修正案が可決された「第76号議 案 令和2年度芦屋市一般会計補正予算(第8号)」及び「第77号議案 令和2 年度芦屋市都市再開発事業特別会計予算」について、芦屋市議会の決定に異議があるとして、市長が再度議決のやり直しを求める再議請求が提出されました。
3月26日にも「再議」が行われましたが、どちらもJR芦屋駅南地区再開発事業の予算執行に係る議決です。再開発事業の足止めとなる修正案が可決したことで、再開発事業を止めずに進めなければいけないという行政側の意思が再議の争点となったわけです。
再議の内容は、12月18日の本会議で修正可決した第76号議案と第77号議案について賛成か反対かを採決することです。
再議の結果
<修正可決の賛否>令和3年12月18日
再議の場合、議長は表決に参加するため21名で採決しました。再議の結果、先の修正可決に対して賛成が14名に達しなかったため『否決』となりました。この時点では提出者の修正案は認められなかったということになります。
ただ、これは審議のやり直しが認められただけということであり、修正案が否決になったわけではありません。この後、第76号議案 /第77号議案の再審議を行うことになりました。
再び原案と修正案の議決の結果
原案ではなく修正案の方を賛成するのか、修正案を除いた原案だけを賛成するのかというような採決になるため、議決結果だけを見ると理解が難しくなるため、簡単に修正案だけを見た場合の賛否の結果をお伝えします。
<修正案の再賛否>令和3年12月18日
議長は表決に参加しないため20名で採決した結果、賛成多数により修正案は『可決』しました。審議をやり直しをしたにもかかわらず、賛成した議員は行政の縮減案に反対の意思を示したことになります。
👉芦屋市ホームページ『令和2年第7回定例会 議案等審議結果一覧表 議員別』
結局再議の結果はまたしても、3月26日と同じ展開となりました。事業計画はすでに議決されている事業ですが、予算は使わせないという決定を、2度にわたって議会が下したことになるのです。事実上、行政は前にも後ろにも進むことができず、またしても凍結状態となりました。
👉芦屋市ホームページ『会議録(定例会令和2年12月18日)』