これでいいの?気象警報発令時の市の対応
学校園(小中学校・保育所・幼稚園等)の災害発生時の取り扱いは、市の災害対応マニュアルに基づき、芦屋市全域で統一された内容となっています。休園・休校等の判断についても、このマニュアルを基本として各学校園が対応しています。
では、この運用が現在の状況において適切に機能しているのか、実際の運用状況を踏まえながら検証していきたいと思います。
過去にも、判断に迷うような気象状況の日がありました。登校時間帯に芦屋市には気象警報は発令されていなかったものの、実際には強い雨風が続いていました。このような状況では、保護者として子どもを登校させるべきか、安全面から判断に迷われた方も多かったのではないでしょうか。
試しに外に出てみた日もありました。2019/08/28
傘が裏返り、すぐに壊れてしまうほどの悪天候でした。しかし、気象警報が発令されていなかったため、学校側は「休校には該当しない」と判断し、通常どおり登校するよう案内されていました。
一方で、逆のケースもありました。警報が発令されたことで休園・休校となったものの、実際には外は晴れ模様という日もありました。その後すぐに警報は解除されましたが、一度出された休校判断は変更されず、マニュアルに基づき学校園はそのまま休みとなりました。
●警報時、同じ場所でのこの違い!
●警報後下校するも、帰宅後すぐ解除に⁉
建設常任委員会の視察で市議会議員が南護岸を訪れていた際、同じ時間帯に、市内全小学校から「警報発令」の連絡が保護者宛に配信されました。その内容は、「学校待機を選択している場合は速やかに保護者の迎えが必要」「帰宅を選択している場合は児童を下校させる」というものでした。
いずれの選択であっても、結果として保護者か児童のいずれかが、警報発令中の屋外に出ざるを得ない状況となります。通学距離が長い家庭では、下校に30分から40分以上かかる場合もあり、帰宅直後に警報が解除されたというケースもあったようです。最も天候が荒れていた時間帯に下校することとなり、ずぶ濡れになりながら帰宅した児童もいたと聞いています。
芦屋市では、学校園(小中学校・保育所・幼稚園等)における災害発生時の対応について、市が作成した統一のマニュアルに基づいて運用されています。
このマニュアルは、災害や気象警報が発令された際の学校園の対応方針を示したもので、休園・休校の判断や登下校時の対応、教育・保育中に警報が発令された場合の対応などについて定められています。
主な特徴として、気象庁が発表する警報の有無を基準に対応が決定される点が挙げられます。警報発令時には休園・休校や保護者への迎え要請などが行われ、警報が発令されていない場合は原則として通常どおり登校・登園となります。こうした統一基準は判断のばらつきを防ぎ、迅速な対応を可能にするという利点があります。
しかし、芦屋市全域といっても北部と南部では天候に差が生じることもあり、実際の気象状況と警報発令のタイミングが一致しないケースもあります。現在では雨雲レーダーなどによりリアルタイムで気象状況を確認できる時代となっており、場合によってはこうした情報の方が実情に即した備えとなることもありました。本来、災害対応は危険を回避するためのものであるはずですが、現場の判断が基準に縛られすぎることで、結果として児童を危険な状況にさらしてしまう可能性も否定できません。
また、小学校は災害時の指定避難所でもあり、状況によっては学校で待機する方が安全な場合も考えられます。一方で、芦屋市では災害時には速やかな保護者への引き渡しを基本とする考え方が示されています。近年はメール配信などにより迅速な連絡が可能となった一方で、マニュアルの時間基準に沿って一律に開休園・開休校を判断する現在の運用が、実際の安全確保という観点から十分に機能しているのか、改めて検証が必要ではないでしょうか。私自身も以前から議会質疑の中で、この点について検討をお願いしてきました。
子どもたちの安心・安全を最優先に考えるのであれば、単にマニュアルを守ることだけではなく、現場の状況や最新の気象情報を踏まえた柔軟な判断が可能な体制づくりも求められます。今後も、実際の事例や現場の声をもとに、より安全性を高めるための運用のあり方について検証を続けていきたいと思います。















