弁明をごまかし問責決議を否決にさせた
令和3年第3回定例会10月8日において、議員提出議案第25号「大塚のぶお議員に対する問責決議」が審議されました。猛省させることを目的としていた内容を簡潔に要約するとこうでした。
【解明された事実】
①8人の職員が要望していたのは、自分たちの待遇改善だった。 残業申請が上司から反故にされたことで「ハラスメントの申入書」という形で市に提出した。
↓
② その話を大塚元議員がかぎつけて、当事者に確認せずに一般質問で市を問い詰める題材にした。
↓
③また、この申入書とは別に、もうひとり既に退職した元職員の話もかぎつけ、2つの話をまぜこぜに公に伝え、それがマスコミに広められることになった。
↓
④提出されていた「申入書」の方は、既にヒアリング調査も行い、改善するために取り組まれていた。庁内で慎重にプライバシーを尊重し行っていたことを、途中で横からその内容をメディアに流して、個人情報を丸裸に拡散させたのが大塚元議員だった。
↓
⑤元職員の話は、本人から市へ伝えられることは一切なかったが、マスコミの公表により庁内で明るみに出て大きく市民に伝わることになった。
【問題点が浮上】
①〜⑤のことが職員の証言で判明し、調査結果として報告されました。しかし、問責決議にかけられていた時に大塚元議員が弁明する場面がありましたが、職員から公表の合意を得ていなかったことを隠す必要がなかったのに、正直に話さずに自分の非を認めようとはしなかったのです。
実際の証言は以下のように答えていました。
「申出書の提出事実の公表に当たり、その複数人全てに対して公表の合意が取れていたのか否か、それを示せていないという御意見ですけれども、複数名の方が特定されるリスクや犠牲を侵してまで、全員の合意を取れていたのかを示さなければいけない理由、そしてその根拠が不明でお答えできません。」
👉芦屋市ホームページ会議録『芦屋市令和3年9月定例会(第3回) 10月08日
合意を得ていたのか?という事だけを答えればいいだけなので、複数名が特定されるようなリスクもなく、答えられない理由にはなっていません。しかし、本人が悪くないという証言をした事で、それを信じた議員が出した結論は、問責決議は否決とし、お咎めなしでした。
【議会で交わされた約束】
しかし後日、この状況を目の当たりにした行政から、事実と違うことを堂々と議員が情報を流出させていることに歯止めがかかったのです。複数名が特定されるどころか、誰一人として合意していなかったのです。この事をきっかけに、大塚元議員が職員の許可なく勝手にリークして、騒ぎ立て大きな混乱を起こしてしまっていたことが議会の中で問題として取り上げられました。
行政側から指導が入るまでは、本人の見解はあくまで「議員としての使命を果たすための当然の行為」の一点ばりで、まったく反省する様子はありませんでしたが、議会から問い詰められた大塚元議員は、ようやく本人の口から事実を隠蔽していたことを認めたのです。弁明で事実を伝えずごまかしたことにより、問責決議を否決にまでさせていた大塚元議員の意図的な行為が判明したのでした。もし、この時に職員から頼まれていなかった事や、事実確認をしていなかった事を正直に話していたならば、問責決議で猛省しなければいけない事が正しかったという事になるので、反対した議員の判断も違っていたことでしょう。
そして、自分の理解と行いが間違っていたということを、全議員の前で認め謝罪されたわけですが、この時、議会の中で大塚元議員が自ら名乗り出て「自分の口から市民にきちんと事実を説明する」ということを全議員の前で約束されました。それと同時に議会として同じようなことが今後起こらないよう、再発防止のために芦屋市議会全体としても、けじめをつけるため誓いをたてたのが決議文だったということでした。
👉たかおか知子HP『芦屋市議会ハラスメント防止に向けて【#13】議員提出議案の決議文』
👇これまでのあらすじまとめ👇
たかおか知子ホームページ『芦屋市議会ハラスメント防止に向けて」の一覧』