たかおか知子☆市政報告会を開催後のご報告(6)
令和4年3月26日に行った『たかおか知子の市政報告会』の模様を動画でお伝えてしています。
※すでにこちらの開催は終わっています。
私たち市民の要望を叶える方法とは
市民の方が市政に参画し要望をとおすためにできることはないかを考えご説明しました。お詳しい方は「請願」というのを聞かれる事があると思いますが、私は議員になるまでどういう風に市民が活用すればいいのかについて方法など詳しく知りませんでした。請願は、こうしてほしいということがあれば、まず要望を意見書として提出するものであり、紹介議員が必要となります。先に議員に相談した中で筆頭議員を見つけなければいけません。では、請願の方法についてご説明していきます。
◆紹介議員と共に議会に参画し意見を届ける「請願」の方法をご説明しました。
◆説明◆
請願が受理されると本会議で議案として取り扱い、委員会で議論が行われます。委員会では市民の方も参加でき、5分間ほどの時間で委員の前で請願の主旨をご説明いただけます。ご自身で説明を希望されない場合は、紹介議員が代わりに務めます。
その後、紹介議員は委員から質問が投げかけられることに答えていきます。なので、紹介議員は代弁者となりますので、請願者の思いをしっかりと理解をする必要があります。質疑が終わると委員会で採択し、その後本会議で全議員により議決されます。ここで可決になると議会から意見書として提出されることになります。
◆解決◆
実際に私が初めて紹介議員を務めた請願では、全会一致で可決され芦屋市議会から意見書が県の方に提出されました。現在は請願で取り扱った要望通りになり、芦屋市保健所の統廃合案は凍結となっています。
◆市民の方が文面で議会に意見を提出する「陳情」の方法をご説明しました。
◆説明◆
「陳情」とは、請願のように本会議での議案とはなりませんが、議会に意見書を提出し要望することができます。陳情を受理するか、議会で供覧どまりとするかは議長によって判断されます。受理された後は、委員会で審議され陳情を意見として認めるかの”採択”か”不採択”の議決をとります。請願との違いは、紹介議員が必要ではなく委員のみで議論されます。
陳情の場合、本会議では賛否をとりませんので、委員会で陳情の提出を認めるかどうかの賛否をとります。可決され議決となれば ”採択” するか、"不採択"にするかを議決します。可決の場合は議会から意見書として取り扱われますが、否決となった場合は、”結論をえず”ということで陳情の提出者に返答されます。陳情は文面のみの伝わり方になるので、提出前に議員にお会いになってご説明されていると、議会でより理解を示してもらえるかもしれませんね。
◆ふるさとへの寄附金を活用することによって要望を達成することができます。
◆説明◆
「あしやふるさと寄附」を活用する事業を皆さんはご存知でしょうか?芦屋市が寄附金を募集した中に、新型コロナウイルス感染症対策への支援に活用されるものでもありました。市民の方がこの事業を進めてほしいとなれば、そこに寄附していただくことになります。いろんな事業の募集がありますので、ふるさとの応援として行政サービスの向上に寄附のご協力をいただければ幸いです。
◆ネットで利用する電子図書館では電子辞書を増やすための寄附を募集しています。
◆説明◆
図書館に行かずに自宅で本を借りていただこうということで「電子図書館でおうち読書」が始まりました。市民の方がネットから本を借りることができます。ただ、まだ本の数は少ない状態です。なぜなら電子辞書はコンテンツ料がかかるため、予算だけでは中々本を増やすことができないのが現状です。徐々に本の数は増えてはいますが、この事業への寄付金も募集しています。これらの提案は職員が考えたものです。市民の方が求めてるものを検討し「寄附を募り ”実現” させよう。」それがこのふるさと寄付金をつかった要望を実現させるための方法です。
例えば、市民の方が「こういうものを募集してほしい。」というものがある場合、要望として市に伝えておくと「これはやってみようか。」と職員に理解してもらえるチャンスがあるかもしれません。そうなれば寄付金の募集になる可能性があります。個人の方が多額の金額を寄付され、支援を通じて望みを叶えられ方もいらっしゃいます。「芦屋市大学等入学支援金給付制度」というのがありまして、これは大学生のために役立ててほしいという市民の方の思いが実現したものです。
◆神戸市では、寄附金を募集して活用し街中に大きな "図書館" ができました。
◆尼崎市では、寄附金を活用した事業で ”尼崎城” が復活し市民の願が叶いました。
◆説明◆
市が窓口となり寄附金を活用した事業を成功されたものとして、神戸市の「こどもの森神戸」という図書館と、尼崎市の「尼崎城」を参考にご紹介しました。この二つは多くの皆様のご協力によって、市民の夢を心ひとつに叶えるものになりました。こういう自治体のシンボル的な施設があると、自治体の宣伝となり外から訪れる方を呼び込み街の活性化につながると感じました。尼崎城は、市民の願いでどうしても復活させたいということで寄付を募り実現したとのことです。
◆近隣市の女性議員と共に、尼崎市役所に行政視察に行き現地の見学をしました。
◆説明◆
寄附はお金だけの話ではなく建物を市が譲り受ける場合もあります。尼崎市では、寄贈された大学を活用し、子どもや子育て家庭を支援するためのセンターや、子どもの放課後の居場所づくりとして生まれ変わりました。「アマブラリ」と「あまぽート」は、市が運営している「芦屋市立ユース交流センター」のことです。ここでは、学校から帰宅した児童が集える場所になっていました。放課後の子どもたちが集まり、勉強したりグループで研究したり趣味を堪能したり等、子ども同志で楽しそうに交流している場になっていて活気がありました。
◆ビル内の1階に図書館、2階に体育館があり見学させてもらいました。
◆説明◆
ユース交流センター内の図書館は市民開放していて子どもたち以外、大人でもご利用いただけるようです。体育館は2階にあり十分運動できるスペースで舞台もありました。その他、卓球がおいてある部屋や、音楽スタジオなどの多目的室もありました。
また、あまがさき・ひと咲きプラザ内では、「いくしあ(子どもの育ち支援センター)」があります。子どもや子育てに関して課題や困難を抱える0歳からおおむね18歳までの子どもたちや子育て家庭と、様々な関係機関が連携しながら継続的に寄り添う支援を行う総合施設です。
今後も、幅広く議員の方々との交流を深め、他の自治体の取り組みを勉強し、その情報を市民の方へお届けできるようにしてまいりたいと考えております。
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