たかおか知子☆市政報告会を開催後のご報告(5)
令和4年3月26日に行った『たかおか知子の市政報告会』の模様を動画でお伝えてしています。
※すでにこちらの開催は終わっています。
予算はどのように使われるのか[教育費編]Part2
学校施設を点検し気になる点がありました。私は改善が必要だと感じましたが、では、この先どうすればこれを解決することができるのか。議員として私ができること、また市民が行政の気持ちを変えるにはどうすればいいのかのお話になります。
◆問題のある箇所を語る校長先生とお話したことを説明しました。
◆説明◆
先ほどの体育館の雨漏り、これはかなり難しい問題なんです。というのもこういう大型施設で部分的なことになると、大型改修工事期間というのを設けていているからです。専門家に入ってもらい、行政判断でいつ改修工事をするかを計画し、国の補助金に合わせて、工事をそこまで待っていたりするのです。
◆教育費区分の「学校建設費」について実際に対象となる項目を説明しました。
◆説明◆
実際に工事をする内容についても、体育館の屋根だけを改修するのか新築で全面改装するのか、新築工事だとまるまる建て替えるのと同じ費用がかかるのですが、建て替えしましょうとなったら、「新設工事費」、部分的な処置で屋根だけにしましょうという場合は、「改良改修工事費」となるようです。
◆二つの中学校は建て替えとして「新設工事費」で全面改装の新築工事が行われました。
◆説明◆
新設工事費として議会に認められて建替工事が行われたのが、芦屋市内3つの中学校のうち、山手中学校と精道中学校でした。土地の値段は入ってないので建設費のみですが、解体費が加算されたことによって、新しく学校を一校建てる以上の費用がかかりました。
山手中学校建替工事→【継続費】63億6千万円 工期:平成28年度から令和2年度
精道中学校建替工事→【継続費】62億800万円 工期:令和元年度から令和4年度
私は、新築改装がいけないと言っているわけではありません。安心・安全な学校環境の整備にかかる予算は必要だと考えているからです。ただ、義務教育において地域格差をつくらないようにしてほしいという思いがあります。なぜなら、同じように学校にかかわる費用に対し、これまで議員の判断は、「賛成」、あるいは「反対」と、いう見解を示してきたからです。
◆児童数が大幅に見込まれる地域の小学校建設計画を白紙にしたのは議員でした。
◆説明◆
同じ新設工事費であっても、10年以上も先の少子化による子どもの減少をを理由に「断固反対です」という判断をくだし動いていた議員がいました。南芦屋浜地区の小学校新設の場合は、議員らが「そんな高いお金は無駄使いだよ。」といい出しはじめたのでした。
◆小学校の建設に「75億」も市が負担する話ではなかったのにうわさが広まりました。
◆説明◆
町中に「75億かかるらしい。」という話が流れはじめました。でも、この時に議員が広めた "75億 ”とは、市の税金からまるまる負担する建設費の金額ではありませんでした。対象となっていた土地は、小学校と幼稚園の敷地面積、二つが合わさっていた土地も含まれておりました。市が県から譲り受ける土地は、教育施設用地となっている場合は、これまでも全面免除だったり減額がなされています。建設費も国の補助金がもらえるので、ほぼ半分ほどの金額が建設にかかる総事業費だという判断がつくことでした。
しかも、地方債といって言わば ”借金” のことですが、お金を借りて複数年で返していけるというものがあります。また、すべての事業ではありませんが、返済金の一部を国から貰える場合もあります。単なる莫大なお金がかかる話ではなかったのです。しかし、世間では表面だけのネガティブな数字だけが広がる傾向があるようです。
◆JR芦屋駅南地区再開発事業の場合も同じ「200億」かかるという数字が流れました。
◆説明◆
似たようなことで、この駅前事業もそうなのですが、「200億かかるんだよ。」と聞かれた方も多いと思います。数字だけが先走ると、税金を納められている市民の皆様は、そりゃ「財源大丈夫?」となるのもわかります。でも、知っていただきたいのは、年間を通して市がどれだけ予算を使うかということです。一度に財政を圧迫するような金額を支払うことはありません。しかし、どうしてもこういう大きな数字の場合、事業を反対する声とともに広がっていくようです。
◆環境整備が行われない学校現場では子どもや先生に我慢をさせていると伝えました。
◆説明◆
新設工事費で行わない理由で挙げられるのが、”総事業費が高い” ”少子高齢化になる” ”コスト削減しないといけない” ”財源がなくなる” こういう声で予算が跳ね除けられています。「雨漏りぐらい部分的に直せばいい。トイレが臭くて虫が出るのは我慢して。」とそう言われている学校もあれば、新しく新設され綺麗に整備された学校もあります。そんなわけで、子どもたちの地域格差を埋めたいと感じています。
◆市民を不安にさせるような情報を流していたのは他でもない議員でした。
◆説明◆
なぜそういう数字だけが先走って広まり、市民の皆様に届くのか、その原因をつくっているのは議員であり、先陣きってそういう主張をしていたからではないかと思っています。市政のネガティブなところを、不安要素として持ち出し、それを選挙の争点にしていることもありました。市政を一番良く知る議会にいる議員ですので、その議員からの発信となると、大抵の方はその話を鵜呑みにされることの方が多いかと思います。だからこそ議員は、情報の取り扱いは慎重に発信していかなければいけないと考えています。
◆事実を見極めて、正しい情報を知ってもらうことが市政を良い判断に導きます。
◆説明◆
議員の方は常に、市民の方の動きを見ています。どう思われるかをすごく気にしながら行動されています。一方で、行政は議員の動きをすごく気にする立場です。そこで、大切なのが市民の皆様のお力が必要ということです。どういうことかというと、判断を委ねられている鍵を握るのは市民の皆様だからです。
耳にする、目にする、目の前の情報が、正しいことなのかを、常に情報のアンテナを張って、事実を見極めてほしいのです。でなければ正しい行政判断というのはなされずに、間違った方向に市を動かしてしまうことになると私は確信しています。
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