議事進行の事例(第一章)
芦屋市議会は「議事進行」が多かった
今でこそ少なくなったけれど、新人の私が当たり前のように他の議員から受けていた「議事進行」についてお話します。議事進行とは、会議の進行について発言者とは別の他の議員が挙手にて動議することができるというものです。会議規則に基づいて進行が間違っていたなどと言った場合に指摘が入ります。
ところ、その議事進行ですがあまりにも多い芦屋市議会でした。入りたての私はこれが慣習として普通なんだと思っていましたが、ある時、SNSのClubhouseの中で何気なくそのことを他の方に話した時に「え??それは通常ではありえないよ。」と他市の議会のことを教えていただき、それで芦屋市議会が異常なんだと言うことに気が付きました。
そうだったのです。明らかに議事進行者にとって都合の悪い発言の後にそれが良く起こっていたというようなもので、個人の意見をぶつけていただけのある意味牽制ともとれる議事進行だったのです。新人の私がベテラン議員からそれをよく受けていたということは、逆に光栄なことと取るべきでしょうか(笑)
議事進行でわざわざ手を上げて本会議で意見を述べることで、議事録にも残りますし、個人を戒める行為だったのですね。私はすっかりそう言うことをやり合うことが議事進行だと間違った解釈をしてしまうところでした。
議事進行を出した議員の中には、間違った理解で指摘をしていたということで、後から訂正が入り、私は謝罪を受けたこともあります。その事をきっかけに、会議の進行に関することではない、個人の思想を含めた言論の妨げになるような議事進行は、控えるということになりました。
これは7月27日の議会運営委員会での内容です。事例研究として令和3年5月11日〜令和3年7月26日の間に上げられたもので、殆どが「議事進行」によるものです。2ヶ月間でこんなに沢山あったのですね。
言論の自由を消されてしまったこと
原案に賛成だった私の討論に対し、議事進行が上がったのです。後に行われた会議の中で、私の発言に不適切なところがあったということにされ、議長判断で削除するとの一方的な報告を受けました。私の発言した意見は以下のとおりです。
「反対の決めてとなったのは、予算特別委員会での提案者との答弁内容です。「原案そのものの、再開発事業全体について反対しているわけではない」と言う一方で、先の話になると「事業の廃止もやむをえない」と回答があり「ペデストリアンデッキ」についても「やめさせるつもりはない」と言ったり「いらない 」と言ったり。 発言が二点三点していたことから、一貫性がなく今後の見通しがたっていないものだと判断しました。」
この発言が不適切であると、議事進行者によって発言訂正が求められ、これ以降議事録では私の上記の意見と、議事進行者の発言は削除されています。
表現の自由で言うと、例えば「二転三転」という言葉です。本人はそんなことはしていない、と言われました。ただ、これも個人の自由な受け取り方で、私はそうとれる言動であったと思ったので、言論の自由の元で発言したまでのことでした。思った思ってないとか、言った言わないとかで、そうまでしてもみ消したいと思われるほど、余程耳の痛い言葉だったのかとそう感じました。
それにしても、修正が入ると点線によって文章は削除され、中継録画は音声だけ消された状態となります。それをご覧になった方は、何か余程の問題発言があったのではないか?と思わされても不思議ではありませんよね。