委員会の舞台裏(第二章)
新体制での委員会が始まった
委員が何を質問するかは個々の自由①
最初は「第39号議案 芦屋市廃棄物の減量及び適正処理に関する条例の一部を改正する条例の制定について」でした。指定ゴミ袋導入にあたり取り決めを明記する感じです。何か決まり事を変更する場合は、必ず条例の文言を改正する必要があります。
一番最初に手を挙げられたのは議長の松木委員でした。他の議員に第一希望を譲らせてまでも、自民党として2人を民文の委員にしたいと言われていただけに、余程、大事な質問をされるのかもしれないと注目して聞いていました。質問の内容は「どうして指定ゴミ袋を導入するんですか?その目的や理由はなんですか?」でした。
「あれ?なんで今頃この質問?」私はそう思いました。何故なら、指定ごみ袋の話は「芦屋市一般廃棄物処理基本計画について」の中で、幾度となく審議が繰り返されてきたことだからです。その経緯や目的などは最初の段階で質疑する内容です。しかも、議長の松木議員は民文の時は、事務局長のとなりで必ず傍聴席にいることになっていたため、ずっと話の内容も聞かれていたはずです。
委員が何を質問するかは個々の自由②
他の方に第一希望を譲らせてまで民文の委員になられた議員の方が次のような質問をされていたので、あえて厳しく言わせてもらいます。質問は「指定ゴミ袋でない場合はどうなるのですか?パッカー車で置いていくのですか?」とうような内容でした。ところが、私は「あれ?改正後の3に質問の答えが示されているのでは?」と気がついたのです。
委員が何を質問するかは個々の自由③
専決処分とは議会の議決を経ることなく市長が提出することで決することのできる処分です。今回も質問で一番に手を挙げられたのは議長の松木委員です。私は順番などは別に気にしていませんでした。ただ、議長となると専決処分の内容は先に報告を受けて目を通しているはずなのに、確認漏れでもあったのかな?と思って聞いていました。
質問は「申請不要のプッシュ型給付金」について取り上げられるようでした。前回の民文の中でも「プッシュ型」については、所管事務調査で説明がありました。ちなみに、ブッシュ型給付金とは自治体や官庁等の行政が対象者に対して能動的に支給をする給付金のことです。
そこで、松木委員からが「プッシュてなんですか?」と言われました。その質問に私は耳を疑っていまったのです。しかし、職員側は動じることなく冷静に丁寧に説明をされていました。私が職員の立場であれば意味だけは「押す!」ですと皮肉で答えたかも知れません。とこれは冗談です。
委員が何を質問するかは個々の自由④
これまで何も騒がれていないということは、確認せずとも誤った送金がなかったことが判明できるところです。むしろ、誤った送金があったのに報告がなかったのであれば、それこそ議会軽視や行政の隠蔽になります。
個々の質問のレベルが上がると相乗効果になります。私は、昨年の民文の時のように議員間で質問が繋がっていき、もっと議論が深まるようなことを期待していただけに、こんな風な疑問を抱いてしまいました。こうして、民文委員会の新体制がスタートしたのです。
委員会の模様は、録画でご覧になれます。