 
	4役選出の舞台裏(第一章)
		公正で協調性のある組織にしたい
	
		 
	
		この新人議員の本音ブログは、議会に慣れていない私が「これってどうなの?」と迷った時、問いかけてみたくなった時に書くことが多かったです。あまり知らされていない議員間の対応、その議会体制について「理不尽だ」と私が感じてしまう時に、本音を述べていたように思います。
	
 
	選挙で選ばれる議員は、悲しいかなどうしてもライバル関係になってしまうのですが、消して悪意を抱く敵ではないと私は思っています。議会に入れば「仲間」となるからです。市民のために、芦屋市のために、それらがよくなることを目指す思いは同じのはず。そのために力を合わせて知恵を絞る共同組織だと思っているからです。それなのに、個々が選挙ばかりを意識して、好き嫌いで対立してものを言っている次元ではないのにと思いたいです。
	 
	さて、6月は議員間で4つの役員を決めます。小学校で言う学級代表みたいなものです。そこで4役選の舞台裏を書いてみることにしました。「公正で協調性のある議会」には、程遠いなとがっかりすることがまたもや起こりました。
	 
	・議長(2年任務)
	・副議長(議長、議員の調整役)
	・監査委員
	・阪神水道企業団議会議員(外交)
	 
	ここに関しては、到底新人がいきなり務まるものではないと理解していたし、正直、やりたいという興味も持っていませんでした。何故なら、私の見え方は「学級代表やりました!」というような自分の体裁を良くするために役の取り合いをしているようにしか見えなかったからです。「やりたい方はどうぞ、どうぞ」という感じでした。
	 
	だからといって、何でもかんでも譲るというお人好しが良いとは言っていません。どんどん前に出て積極的に立候補することはいいと思います。議会として全体的に議員個々が成長し経験値が上がることは、市政を動かす上でも、とても有効的なことだと感じているからです。
	 
	ただし、意地の悪いずるい決め方は見過ごせません。そういうことのないように、芦屋市議会では会派制ルールがあると聞いています。そして、公平で公正に4役は会派で譲りあって交代で回しましょうという内々でルール決めをしているようでした。
	 
	もちろん、明らかに不適任なのに順番だからその役をさせるということでもなく、実量の面で判断することも公正な選び方だと考えています。ただ、裏工作をしてまで「させたくない」というような理由だけで、理屈をごちゃごちゃ並べ立て、役外しをしようとする行動は許せません。
	 
	3年目でわかってきた自信
	 
	議員同士のこれまでのルールや、暗黙の了解的なことは新人ではすぐにはわからないものです。
	 
	【一年目】
	ルールも何も、どれが正しいのかも判断は難しく、期数の多い経験者の言われるがままが正しいのだとしか捉えられない新人は、意見力の弱い立場でした。
	 
	【二年目】
	一年目の取り決めと照らしあわせて、疑問点に気づくようになりました。
	 
	【三年目】
	不信感は確信に変わり、自信をもって「絶対おかしい!」とわかるようになりました。
	 
	正直言って、本当の意味で周りからも信頼が厚く慕われている実力のある方や、これから成長する期待のある方などが、役にこれまでならず、個人的には「不適任」だろうと思うような人であっても、このルールに基づいて役が決まっても、この3年は黙って決められたルールに従おうと思っていました。
	 
	ただ、本当にそれが、議会全体のためになっているのかという、疑問は常に持ちながらそう決めていました。一年目の私がその時言われた今期の芦屋市議会の役決めの調整はこうでした。
	 
	・4役は、会派に属するものの中から選出する。無所属会派はなれない。
	・同じ会派が、2つ以上受け持つことはせず、ひと役づつとする
	・役のとれていない会派を優先的に次の年に公正に回す
	 
	このルールも「こうしてください。」と私が入った時に意見して決まったわけでもなく、「こういうものだから従ってください。」というものでした。
	 
	今までの役決めを振り返ってみる
	 
	では実際、どう言う風な動きがあるかというと、まず非公式の代表者会議を行います。(非公式は職員も入れません。】ここで各会派から希望する役を言い、幹事長で話し合いが行われてどの会派にするかを決めます。
	実際は、市民の方には本会議でいきなり投票しているように見えていると思いますが、裏では話し合いのもと誰に入れるかという調整が行われています。とはいえ、事前の調整なく毎回一人の人に票が集まるというのもあり得ない話ですよね。
	阪水の代表を決める時も投票となっていますが、実際には誰に入れるかというのは既にご挨拶回りで話し合い済みです。(もちろん、投票なのでそのとおりに書く必要はありませんが、約束事を守らずたまに違う名前が書かれていた人もおりました。)
	この時、会派同士が譲らなければ選挙となります。所信表明は全体協議会で行われるので、市民の方の見え方としては、本会議で投票が行われて、推薦的に選ばれた人が当選しているように見えていると思いますが、ほとんどが立候補です。
	最初の年は、会派が6会派できており、21名中、会派に属さない議員は1名でした。
	自民党(5人)、Be ashiya(3人)、維新(3人)
	しみんのこえ(3人)、共産党(3人)、公明党(3人)
	 
	【議長】
	1・2年目→中島議員(元Be)
	3・4年目→松木議員(自民)
	 
	【副議長】
	1年目→寺前議員(元維新)
	2年目→福井利道議員(自民)
	3年目→青山議員(元Be)
	 
	【監査委員】
	1年目→福井美奈子議員(自民)
	2年目→ひろせ議員(共産)
	3年目→ひろせ議員(共産)
	 
	【阪神水道企業団議会議員】
	1年目→徳田議員(公明)
	2年目→田原議員(公明)
	3年目→徳田議員(公明)
	 
	1年でカウントすると、自民党4回、Be ashiya3回、公明党3回、共産党2回、維新1回、しみんのこえ0回となります。
		 
	
		<役職任務のあと無所属会派となった3名>
	
		 
	
		寺前議員は、1年目で副議長をされた後、維新を抜け2年目からは無所属会派となりました。
	
		中島議員は、1・2年目で議長をされ、その後、会派は解散したので現在は無所属会派です。
	
		青山議員は、3年目で副議長の任期中に、会派が解散したため現在は無所属会派です。
	
		 
	
		4年目の現在(5月28日届け出)では、会派は5会派となり、21名中、会派に属していない議員は5名となりました。もう一度言いますが、「無所属会派となった人は役に立候補しない。」というので今まで決めてこられました。
	
 
	【4役選出の舞台裏(第二章)】へつづく…>>