行き過ぎた悪ふざけは罰せられる
先日「ネット中傷対策、侮辱罪に懲役刑導入へ」というヤフーニュースが飛び込んできました。読売新聞の記事でしたがこのような内容です。
どうしても嫌がらせ行為というのは、法律で刑罰して裁かないとなくならないものでしょうか。あおり運転もそうですが、最近ではネットリテラシー問題があります。ネットリテラシーがない行為とは、次のようなことのようです。
・個人情報をいつの間にかさらしてしまう
・他人の情報を勝手に使う
・目先の情報だけを信用させる
情報を伝えるということの意味を、違うことと理解して発信していることが問題となっています。また、承認欲求という言葉もよく耳にするようになりました。多くの方は、自分が気に入らない相手に対しては「無視すれば良いこと。」と黙って距離をあけることを選択します。中には、直接思いを伝え合う方もいますが、次の行為に比べたら、その方がずっとまともだと思います。
しかし、まともとされる行為ができていない別のパターンが存在します。それは、相手に嫌な思いをさせないと気がすまないという行為です。承認欲求といわれるものが、マイナスに働いた現象でもあるのではないでしょうか。自分を認めてもらえなかったなどという反発心から起こる行為です。
評判落としをするための批判や中傷も、そのひとつです。本当の矛先は、会話をしているその相手にではなく、常に意識しているのは「嫌がらせをしたい相手に向けて」なのでその本人に「見せたい、読ませたい、気づかせたい。」からしている発信なのだと思います。
更に、情報操作をしてまで他人を信じ込ませ巻き込むんでまで、誰かを陥れるようなことは卑怯なやり方です。それだけ執着するのは、相手のことが気になっているということの現れなのかもしれませんが、芸能人でファンの方がアンチになったということを聞くことがありますが、執着心から、自分の思うように気持ちが相手に伝わらないとわかると、豹変してしまうのかもしれません。
相手を困らせているという行為
誰かの悪口を言うということには、もうひとつの目的があるのではないでしょうか。そこに別の利益が発生しているというものです。よくあるのが、選挙間近になってくると評判落としの情報が出回ることが目立ってきます。そこに別のマイナス要素がはいっているからではないかと考えます。
単純に「好きな人を勝たせたいから、応援している人の人気を上げたい。」というようなことなら、その人の良いところをたくさん拡散すればいいことです。でも、それだけに留まらず、そのライバルとなる人や、煙たい存在の人を蹴落とすことで、別の誰かを有利にさせたいというような、負の力が働いているのではないしょうか。真実はひとつです。事実の話の中で、自分の考えとして他の人の意見を否定するのは批判にはならないと私は思います。
ただ、そうではなくて、誹謗中傷となるのは、印象操作をするために事実を曲げ、他の人を巻き込んで、他人を馬鹿にする言葉の使い方をあえてすることだと考えています。事実である事柄に対して、別の悪意ある意味をもたせるように、他人に植え付けるということが、一番たちが悪いということなのではないでしょうか。ツイッター内で、手が込んでいると感じる次のような報告がありました。
・他人になりすまし、一人二役となって会話形式で、自分の意見を述べ、同意見が複数名いるように見せかけている。
・ブロックをしたり外したりして相手の情報はとるが、相手側にコメントを書き込んでも本人にだけ見られないような状態で悪口を他の人にだけ晒す。
・他の人を挑発して、別の人から言わせるように仕向けている。
拡声器で悪口いうのと同じ状況
政治活動としても、市民の方へ情報を発信するツールとして、SNSが活用されています。いずれにしても、ツイッターやフェイスブックといったSNSの中で、公開している発言は「いつでもみんなが見ている。」ということです。そして、決して匿名ではなく素性はいずれわかってしまう時代ということを、注意して発信する必要があります。2chネルや、5chネルのような閉鎖された場所や、井戸端会議とは違うのです。素性を見られながら町中を拡声器で悪口を言いふらすことってできるでしょうか。それと同じ状況であるということなのかと思います。
いずれにしても、こういう法律がつくられたということは、それだけ嫌な行為に悩まされ、辛い思いを経験している方が多くいるということなのだと感じています。何となく議員の方がツイッターをあえてやらないというのも、Instagramが生き生きしている投稿が多く女性に人気なのもわかるような気がします。
匿名のツイッター民と、名前を公表している公人とでは、権力なんて関係なくどちらが弱者かというと、あきらかに公人の方になるのかもしれません。私にとっても、SNSは市民の方へ情報を発信する大事なツールです。一部の方の思惑で荒らされたくないと強く思っております。
ネットの誹謗中傷がようやく厳罰化されますが、これからもっと事例が増え、更に厳しい懲罰もできるかもしれません。懲罰の軽さ、重さというよりは、一度でもその刑が認められるということは、違反行為だったという行動を改めなければいけないという証明になります。次からその人の信頼度が薄れていくということに繋がり、悪意ある拡散の再発防止になるのではないかと思っています。
結局は、ネットリテラシーをしっかり持つことを意識して、SNSを良い発信力で活用しなければいけないということですね。