保健所の存続を求める請願の紹介議員
令和2年第6回定例会で、請願「第5号保健所統廃合に関する意見書採択を求める請願」を提出しました。私は紹介議員としてはじめて答弁者側になりました。
請願書の内容について
兵庫県は2018年4月に発表した2次保健医療圏域の統合という方針の下、現在の芦屋保健所が行っている業務を宝塚保健所へ集約し、窓口業務だけを残して芦屋保健所を宝塚保健所の分室とするという方針を示しました。こうした動きは、現在のコロナ禍の中で社会の要請に逆行するものです。芦屋市民の命と健康に直接の責任を負う自治体として、芦屋保健所の存続を県に強く要請するよう求めます。
👉芦屋市ホームページ『会議録(総務常任委員会令和2年9月3日)』
【たかおか知子の発言内容】
紹介議員の孝岡
「補足させていただきます。こちらは問題点という位置づけになるかは分からないんですけれども、市民と市、県の保健所の関わりとして、今回は感染症対策の役割の重要性が注目されているんですけれども、保健所が近場にあることで通常保ってきた業務でいうと、こういうものもございます。近年、社会現象として問題となっておりますのが、児童虐待ですとか違法民泊の摘発、こちらは増加傾向にありました。
こういった問題というのは、市民からの通報によって迅速な調査が発生するというものばかりでして、こういったときに市独自では対応できない。当然ながら保健所の権限のある方の同行、立入調査、こういったことが発生するということが頻繁にありました。そういうときに、こういう問題はタイムロスが発生してしまうと証拠を逃すということもありまして、処理能力の差でいうと、距離が離れ即時性に欠けてくるというところで問題が出てくるのではないかと、別のところで判断しております。」
田原委員
「今、たかおか議員が御答弁でおっしゃったのは、確かに児童虐待であったりとか民泊の通報というところでの立入調査であったり、そういった部門も今回の統廃合計画の中では、保健所というんですか、健康福祉事務所の中のそういう部門も宝塚に移転するということなんですか。」
紹介議員の孝岡
「そのように聞いております。私は、このコロナのことで保健所の重要性が皆さんに注目される以前から、保健所が移転になることをその辺のことで懸念しておりました。
先ほどから拡充のお話が出てたかと思うんですけれども、イメージ的に言いますと、今回どちらかというと分室になった場合は人員を減らされるというイメージのほうが強いので、これまでの管理機能を残せる人員を残してほしいということも大きいのかなと思います。これまでと変わらない人員でやってほしいということも含まれているのかなと理解しております。」
田原委員
「管理機能というのは、どちらかというと直接、住民なり窓口に出たりするところじゃない部門だと思うんです。さっき平野議員もおっしゃってたけど、通常、この今の計画でいうと、宝塚の事務所と芦屋の事務所が一緒になれば、いわゆる管理部門的なところはどうしても整理が生じるだろうと、一般的に考えれば。そういったところに対しても削減ではなくて維持してほしいと、そういうことを言っているんですか。」
紹介議員の孝岡
「おっしゃるとおりでございます。」
田原委員
「ちょっと差し支えがなければ10分ぐらい休憩をお願いします。」
総務常任委員長
「これより採決を行います。本請願は、採択すべきものと決することに御異議ございませんか。〔「異議なし」の声おこる〕」
総務常任委員長
「御異議なしと認めます。よって、本請願は全員一致で採択すべきものと決しました。〔「異議なし」の声おこる〕」
令和2年第6回定例会で採決
<請願第5号の賛否>令和2年9月23日
賛成:20名
反対:反対0名
議長は表決に参加しないため20名で採決した結果、全会一致で『可決』しました。
👉芦屋市ホームページ『令和2年第6回定例会 議案等審議結果一覧表 議員別』
芦屋市議会から意見書を提出
委員会で全会一致で採択された請願は、意見書として芦屋市議会の総意として提出されます。今回は、総務常任委員会で審議されましたので、総務常任委員長から代表の名として意見書が提出されました。