これでいいの?気象警報発令時の市の対応
学校園(小中学校・保育所・幼稚園等)の災害発生時の取り扱いは、市の災害対応マニュアルとして芦屋市全域で統一した内容となっています。休園・休校などについてはこれを元に各学校園が従うことになります。では、現状でうまく対処できているのかという事を検証していきたいと思います。
試しに外に出てみると・・・
傘が裏返りすぐに壊れてしまう程の悪天候でした。でも、警報指示がでていないので学校は休校ではないという判断をしていたので「登校しなさい」ということでした。
そして、逆にこんな日もありました。警報が出て休園・休校となっているのに外は晴れ模様ということもあったのです。その後すぐに警報も解除となりましたが、学校は時間通り一度出した休校指示はそのままということで、マニュアル通り学校園はお休みとなりました。
●警報時、同じ場所でのこの違い!
●警報後下校するも、帰宅後すぐ解除に⁉
建設常任委員会の視察で、市議会議員が南護岸を訪れていた時、同刻、全小学校からは警報が出たとの知らせが保護者宛に入っていました。「学校待機を選択していた場合はすぐに保護者の迎えが必要」「帰宅を選択している場合は下校させる」という判断だったのです。いずれにしても、保護者か児童のどちらかが、警報の最中に外出しなければいけません。家路が遠いご家庭だと、下校には30分〜40分以上かかり、家に到着した途端、警報が解除になったというお子さんもいたようです。一番天候が荒れていた時に下校していたため、ずぶ濡れとなりながらの帰宅だったのですね。
芦屋市のマニュアルは、すべて気象庁の警報指示に従っての取り決めですが、芦屋市全域といっても北と南によっては時間帯にも差が生まれます。今では簡単に雨雲レーダーで天候の情報がわかる時代です。余程こちらの方が信憑性がある備えになっている場合もありました。危険を回避するための避難対策でなければいけないのに、現場の判断を誤れば逆に危険な状態に児童を晒すことになります。安心・安全についてもっと現状を理解して動ける体制を整える必要があると考え、以前から議会の質疑において検討をお願いしていたこともありました。
小学校は、避難所となる指定場所となっています。むしろそこで待機している方が安全ということはないのでしょうか。私の小さかった頃は、よく学校で待機して様子を見ていた記憶があります。芦屋市では災害時は保護者にすぐ引き渡す考えが最良であるという結論を出ているということになります。
最近はメール登録での連絡が主流となり、すぐさま保護者に連絡をすることも可能となりました。マニュアルの時間通りに開休園・開休校を決めるようにしていますが、果たしてその対応でうまくいっているといえる状態なのでしょうか。