嘘ついて許可を取り、議会に忍び込んだカメラ
やっと、ゆっくりブログを書く時間ができたので、前々からはっきりと記しておきたいことがあります。私が「自分の言い分から逃れるためにテレビ取材を避けた」という印象を与えられた件についてです。
はっきり申し上げます。
私の人生の中に、“卑怯なことをして逃げる”という言葉はありません。
むしろ、とことん事実を明らかにするまで向き合う性分です。
私が問責決議を他の議員からかけられた件について、コメントできないことなど一つもありません。説明責任から逃れるつもりなど、まったくなかったのです。もちろん、その伝え方については「場所」と「記者」は選びたいと考えていました。
そんな中、読売テレビの報道番組『ten.』が、私の意思を無視して許可なく強行取材を行いました。その日、芦屋市議会の民生文教常任委員会では「三条デイサービスセンターの廃止について」の議案があり、番組側はその取材を目的として、テレビカメラの撮影許可を得ていました。
しかし、報道で扱われた議決は、実際には別の日に行われた内容でした。
つまり、放送された映像は、別日に撮影されたものを、あたかもその日の出来事のように編集・放送していたのです。
しかも撮影態度も悪かった。脚立を広げて私の前にいた市議を圧迫するように私にだけカメラを固定して向けていました。途中で議事進行があり、委員の一人が「一体、何の取材に来たのか?」「誰を撮ているのか、気が散って審議に集中できないから、出ていってもらえるように」との発言がありました。暫時休憩となり、記者は「もちろん、委員会の内容です」と答えました。その後、委員長から取材班の3人に対して、審議に集中できないということで、妨げる行為として、注意が入りました。議事録に残っています。
結局、私の映像が欲しくて問責決議とは無関係の内容だった委員会に潜り込んだというわけです。私は、そうした見え透いた卑怯なやり方が何より嫌いです。
その策略がわかり、私は記者に対して、「目的外で動画を使用することがあれば訴えます」とはっきり伝えました。しかし、その後も、私が委員会室へ向かう場所で、待ち伏せし1人が合図を送ってカメラで構えて騙し取りをする行為が続きました。こうした記者の態度に、「誰がそんな取材を受けるか!」という気持ちが高まるのも当然です。
最終的に、委員会が終了した後、取材班は全員が退出する扉から私を追いかけてきました。さらに、関係者以外立入禁止のエリアにまで立ち入ろうとしたため、議長から注意を受けていました。
報道で“私が逃げたように見える”とされたシーンは、
実際には、テレビ取材班の不誠実な行動に対する怒りと抵抗の姿でした。私が強く憤りを感じたその取材班の振る舞いは、まさに“素行の悪い記者”そのものでした。
具体的には:
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偽りの取材許可で会場に入り込む
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場をわきまえず会議の妨げをする
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威圧的にカメラを向ける
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待ち伏せして追い回す
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隠れて騙し撮りをする
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一方的な内容だけを報道する
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人権への配慮がまったくない
案の定、放送内容は一方的で、私には悪意を感じるものでした。
しかし、放送された映像がネット上で面白おかしく曲解されて拡散し、多くの反響を呼んだので、きっと記者にとっては、思惑どおりの「満足のいく結果」だったのでしょうね。
議員から「審議の妨げになる」との声 取材陣に退室を求める場面は、議会中継録画で確認できます。
[芦屋市議会中継録画]
芦屋市HP→市議会→議会中継→「令和6年12月3日民生文教常任委員会」
私はこの記者に対して強い憤りを感じ、「こんなやり方の取材を誰が受けるか」「絶対に映りたくない」と拒否の意思を態度で表しているところ
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放送による人権侵害の申し立てを行った
もちろん、こんな仕打ちを受けて、私は黙っていません。
すぐに放送倫理・番組向上機構(BPO)に申立てを行いました。
申立ては受理されましたが、いくつかの条件があることを伝えられていたのです。それは、最初の3か月間は双方で和解を求めて話し合いを試みると定められていました。その結果を受けて委員会による審査が行われるかどうかを決めるというものでした。
さらに、その3か月間は、私が申立てを行ったことを外部に公表してはいけない(家族だけ)との条件を事務局から言い渡されており、公表した時点で手続きは打ち切りとなるというものでした。
議会内でも、テレビ局に対して、問題提起をするつもりでしたが、私は、実際に起きたことを外に伝えることもできず、沈黙せざるを得ない状況にありました。私が外に向けても、テレビ取材について意義を何も言わなかったのは、ちょうどこの最中にいたからです。審査の結果がでるのを待っていました。これが一連の経緯です。
すでにその審査期間は終了しているため、私の申立書についても公開したいと思います。
BPOについて私の率直な感想は、公正・公平を重んじる中立的な立場で運営されているとの説明を受けましたが、実際の対応過程では、元放送局関係者も事務に関与し、放送局側の見解を一定程度尊重しているように見受けられ、中立性に疑問を感じる場面もありました。
こちらが先方に伝えていた情報が随時BPOに筒抜けだったり、常に連絡をとっているという感じで、対応の過程で放送局寄りと感じる言動があったことから、やや不信感を抱きました。また、双方の問題解決に関しても、放送局側の不誠実な対応が続いていたにもかかわらず、BPOの注意や指導は、やはりテレビ局側を贔屓しているような印象を受けました。読売テレビとはメールを通じて何度もやりとりを行いました。
こちらの当該テレビ局の報道をめぐる混乱に関しては、YouTube上で説明動画を公開し、取材の全容を明らかにする説明を行っています。