令和4年第2回定例会 ー 6月16日 本会議
原稿
カラスの捕獲は原則禁止ということで、鳥獣保護管理法で守られているわけですが、カラス対策というと一般的にイメージされるのが、カラスを撃退する方法ばかりが取り上げられますが、撃退グッズは根本の解決にはなっていません。本当に大事なのは、カラスの生態や特性をよく知るということではないでしょうか。
通常であれば、人里離れた山にいるはずのカラスが、なぜ私達の生活圏で、どうしてよく見かけるようになったのか?また、カラスがどうして人を襲うことがあるのかなど、その原因を知ることで危害を未然に防ぐ事ができるのではないでしょうか。カラスの繁殖期は3月下旬から6月頃まで、主に街路樹、高い木などに巣作りをするのが目撃されています。ちょうど今頃の6月前後に巣立つのですが、この時期は卵やヒナを守るために、人を威嚇・攻撃することがあります。
先日も5月20日の早朝、潮見小学校付近で、教員や通行人がカラス2羽に頭を蹴られたり、威嚇されたということが、新聞報道にありました。学校は急きょ通学路を変更することを決めたのですが、襲われた方は本当に怖かったことと思います。やはりそこにも、カラスが襲いかかった原因というものがありました。
5月はカラスの産卵、子育てシーズンであり、カラスが攻撃してきた場所には、以前からこの時期になると巣をつくる木があるというのを、近隣の方から聞いていたところでした。いつもは卵やヒナがかえる前に市の方で撤去が行われていたということですが、今回は間に合わなかったのでしょうか。
緑豊かな地域環境の形成は良い取り組みだと私も思うところですが、一方で、通行の多い場所では特に別の問題も出てきています。育ちすぎる木などの手入れが行き届かなければ、通行に見通しの悪い場所をつくり、今回のように、カラス側からすると子育てをするのに最適な場所となっていたというわけです。
そうならないようにするためには、巣がつくられる前に、未然に防ぐための、樹木の剪定を行い、環境整備を同時にすることが大事です。気づいた時に市民から周知していただくような連携も必要です。学校に関していえば、学校付近や通学路は弱い立場の子どもを守る場所として優先的に整備されなければいけないという、共通認識をもっていただきたいのです。
質問席での質疑
疑問点その① カラスの被害対策
カラスの被害についての呼びかけは、市のHPでは2つの課が取り上げていました。
どちらの情報でも、巣の撤去について、子育ての時期は攻撃行動が激しという注意喚起があり、カラスの被害から守るという案内がある点で共通している内容でした。
- カラスがゴミステーションを荒らすこと。
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カラスの生態や特徴を知る
カラスの特性、繁殖や、なぜ市街地に増えたのか?などわかりやすく明記されています。
たかおかの疑問点
Q、双方の担当課のページで、情報をリンクしてはどうか?
Q、頻繁に巣作りが目撃されている被害のあった潮見小学校前の木の剪定はどうするのか?
この項目を取り上げた理由と要望
インターネット中継の録画
👉芦屋市ホームページ『議会中継一般質問たかおか知子 令和4年6月16日』
👉芦屋市ホームページ『たかおか知子の一般質問10回目議事録』