過去から続く議会体質を変えたい
このタイトルを裏返して言えば、今の芦屋市議会は「おもしろくない」と私が思っているということになります。市税の使いみちを決めるのは市長の役割であって、それを認めるのは議会の役割です。そこに対して、全市民の方から関心をあまりもってもらえていないというのは、単純におもしろくない決め方をしているからであると私は思っています。
議会では生活に直結する税金の使い道を決めているはずなのに、市民からは注目が低く、日頃から関心を向けられている一部の方にしか情報が詳しく伝わっていない状況を作り出しているように感じています。
また、このことは多くの方から「行政や議会が信頼を得られていない。」という諦めに似た思いに近いものがあるからなのかもしれないと感じることもあります。1つ前のブログで、芦屋市議会の過去の議決結果に共通する3つことについてお話をさせていただきました。
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- 議会・議員の力が強過ぎる
- 誰も分からない未来を悲観する
- 現状を重視し、変化を望まない
これについては、私が個人的に感じていることとして述べさせてもらっただけの話ですが、仮にこのような印象を受けてしまっている議会になっているとしたら皆さんはどう思われますか?
「そんな風に思わない」という方も当然いらっしゃることと思います。ただ、過去の議事録を見た私は、何だか気持ちがどんよりと暗くなる印象を受け、これが芦屋の将来像に対する考え方なのかと、ちっとも”ワクワク”しないと感じてしまう自分がいました。
芦屋市議会の歩みをたどる議事録は、新人議員にとってこれまでの議会のやり取りを知ることができて、過去の経過は勉強になる資料です。新たな方向性を生み出すために議論の幅を広げ、イメージを膨らませていくには過去の経過を知ることが必要不可欠なのです。
その中でどうしても気になったことは、人が変わったから意見も変わり内容が変わったという状況ならまだしも、同じ議員が言っていることとやっていることが、時と場合によりあまりにも変わりすぎて矛盾点が生じてきていると感たことでした。
意見力のパワーバランスがある
実現性のある市政運営をする
議決に生じた矛盾点がある
議員も21名いれば考え方も様々なのは当然のことなのですが「この先人口減少、高齢化となり財源は先細りになるという将来設計の中で投資事業は抑えるべき。」というようなことを言われている議員の声を耳にすることが多いです。その一方で「成人した我が子が市内から出ていった後も、いずれ帰ってきて芦屋に住みたいと思ってほしい」と、そういう市民の声も私はよく聞きます。
ここで私は矛盾点を感じました。まちづくりの核となる小学校建設や交通課題のための投資、子育てや教育施策の投資などには後ろ向きな議員の主張です。市民の不安を煽り、投資事業の足止めを提案し続けてきたのは議会です。新興住宅地にファミリー層が好む教育環境や、防災や防犯に長けた安心できる住環境の提供すら十分にできていないのに、この先、住みつづけたい街に選ばれることを望んでいる市民の希望を叶えることはできるのでしょうか。
全国初の施策を次々に達成させている明石市のような自治体もあります。もちろん、人口や芦屋の特殊性のある税収など各自治体によって条件は異なるので、すべて同じ施策が当てはまる訳ではありませんが、何よりも真っ先にに市民に目を向けている姿勢にとても共感をしています。
もちろん、成功事例をそのまま同じように実施したらいいと言っているわけではありませんが「発想の転換」「想像力」「実行力」を取り入れている思考を真似することに意味があると考えています。
行政にアクセルを踏まさせず、急ブレーキで方向転換ばかりさせているような印象をあたえる議会運営にはなってほしくないと思っています。