議員って「何なの?」と思うこと(第二章)
耳障りな議員の意見が出てきたら
その地域に住む人がこれを聞いたらどう思うのかと感じる事を議会内で耳にすることがあります。私が議員になる前も、住民の目の届きにくい議会では、いつもこんな風に議員は好き勝手な事を言っていたのでしょうか。正直、よくそんなことが言えるなぁ。と思ってしまうことが委員会の質疑では度々あります。私が所属している民生文教常任委員会で、少々身勝手だと感じてしまう発言がありました。
浜風町にある芦屋市環境処理センター施設整備についての質疑でのことです。職員から地球温暖化対策として、プラスチックの分別収集の計画について説明がありました。そこで、計画は令和15年からという話になり、理由は今ある施設の稼働を止めずに、スペースを確保しながら、順次段階を踏んで建築を進めるために、時間を要するからということでした。
すると、最年長のベテラン議員がこんな発言をされました。「もっと早めることはできないのか?別の場所で新設すれば、稼働を止めることなくできるのでは?」と、そこまでは別に普通の疑問だと思います。ただ、次の発言は私にはどうしても聞き捨てならないというか受け止めることができませんでした。
ゴミ焼却炉の移設の検討を持ちかけ、南芦屋浜地域の開発地の空き地を指して「土地がいっぱいあるじゃないですか」と言われました。発言で示された場所は住宅が隣接するど真ん中で、空き地の横は商業施設ゾーンであり市民生活の中心となっている場所です。住民は好んで空き地の状態を望んでいるわけではありません。ここは新興住宅地であり、近隣住民はまだ未開発の新しい土地の利便性に期待しています。そこで暮らす住民をなんだと思っているんでしょうか。
またこの土地は、今まさに住民を交えて県と市が懇話会を開き、持続可能なまちづくりになるよう事業者提案に向けて知恵を出し合っているところでした。議員の軽率な発言で「空いてるからそこでいいじゃないか」と勝手にそんな事は決めつけられたくありません。議員は自分の住む地域のことでないから無責任にもそんな事が言えたのでしょうか。何でもかんでも新しい街の土地につくればいいってもんでもありません。
南芦屋浜地区の小学校建設計画を反対し潰した議員の一人が、その地域にゴミ焼却炉をつくればいいと言うのですから、私にしたらとんでもない話です。軽々しくもよくそんなことが言えるなと思いました。
議員に気を使うような答弁はダメ
もっとビックリしたのは、「貴重なご意見ありがとうございます。」と返した職員の言葉です。質疑に対しての一定の返事なのかもしれませんがあっさり納得するような答弁のように私には聞こえました。議員に恥をかかせるとかの問題ではなく、建築基準法的に無理があるとか否定はできたはずです。
時には、違うことは違うと議員の言葉を訂正しなければ、その言葉が正しいと取られたまま議事録に残ってしまい誤解をうみます。「開いてるからそこに移せばいいじゃないか。」こんな議員の一言でまちづくりが歪められたら、たまったものではありません。
このやり取りを聞いていて、とっさに手をあげた私は訂正を求めることにしました。議員になる前のように、ただ言われっぱなしではなく気になったことを即座に意見として言える同じ土俵にいれた事に議員の価値を感じました。
👉芦屋市ホームページ『会議録_令和4年8月民生文教常任委員会08月31日』
👉芦屋市ホームページ『中継録画_民生文教常任委員会 ー 8月31日』
【議員って「何なの?」と思うこと(第三章)】へつづく…>>